好きなもの、心惹かれるもの

本、音楽、陶器、織物、手芸品をご紹介します。

「犬のうんちを踏んでも感動できる人の考え方」

ひすいこたろう著 祥伝社黄金文庫 字も大きく読みやすい本です。じわ〜んとくるものがあります。短いエッセイが集められていますが、どれも、ものの見方を反対側から見てみる、という短編です。例えば倒産とか、もうダメだ、という事態に、ピンチはチャンス…

「古代日本のフリーメーソン」

渡辺豊和著 学研 2010 著者は建築家で、施工した建物がドラマの殺人現場に使われたとか、面白い公演記録がありました。この方の特異なところは、秋田生まれで、霊視ができること。光を見てから、意識が古代のモヘンジョダロ遺跡の上に飛んで、上から見下ろし…

「スキタイと匈奴 遊牧の文明」

2020年3月10日に匈奴の本を紹介したのですが、以前読んだこちらの本の写真が出てきたので載せておきます。読んでは内容を忘れ、また読んだりするのですが、この本は図書館で借りて、興味深いページを写メしておいたものです。 この本に、ティリア・テペ古墳…

「ホフラチ古墳出土の黄金ティアラの魔力」

ホフラチ古墳出土の、女神のカメオのような飾りと、鹿と生命の木、ガーネットの埋め込まれた、一度見たら忘れ得ぬ美しいティアラについて、ロシア語の本がありましたので、自動翻訳を利用して一部を訳してみました。 この飾りですが、中央にペアの鹿がいて、…

「スキタイ王たちの黄金」

А.Ю. Алексеев Золото скифских царей в собрании Эрмитажа. A.Yu. Alekseev ”Gold of the Scythian kings in the collection of the Hermitage” 意味不明のところもありますが、ロシア語から日本語に自動翻訳してみました。 初期の鉄の時代(紀元前1000年)は…

カタカムナ

カタカムナという神代文字は、この吉野信子さんと丸山修寛医師が多く本を出版されていますし、youtubeにも出ていらっしゃいます。上の写真の吉野信子という漢字の下に、カタカムナで名前も書かれています。カタカムナも、それ以外の神代文字も、特別な家系に…

「ホツマ辞典」

大きな系図が二枚、封筒に入れて入っています。昔ながらの、立派な箱入りの本です。 古事記を読むより、納得できる内容になっています。お薦めです。古代の天皇の方々の歴史をホツマ文字から書き起こされて書かれています。ここに出てくる古代の天皇のお墓が…

「南ロシア 草原・古墳の神秘」

鴨川和子博士 浅草生まれ。1972年モスクワの民族友好大学卒業。1980年から1985年ソ連邦科学アカデミー民族学研究所で大学院生、PhDを取得。 全ページがカラーの豪華で重い本です。あまり日本に知られていない、ロシアのクルガンと呼ばれる古墳の発掘を、実際…

「隠された神々 古代信仰と陰陽五行」

吉野裕子著 河出文庫 2004 扇子の見立ては、落語家もされますね。三角形は女性のデルタ地帯を表す、とは谷戸貞彦氏も書かれていました。これらを頭に入れてから、縄文土器をもう一度見ると、ドーナツはあちこちについています。丸い形はほとんど女性性器を表…

蛇が象徴するもの

「サルタ彦大神と竜ー古代の子宝信仰」谷戸貞彦著 谷戸氏は、蛇は男性自身を象徴していると書かれています。藁蛇も、縄文土器についている蛇も、そういうことなのでしょうね。古代において最も重要だったのが子孫を残すこと。 アジアにナーガと呼ばれる大蛇…

御陵とされていない古墳

田中英道教授によれば、日本全国の前方後円墳は全て、皇族だけに許されたお墓の形態であるとのことですので、今まで書かれた地方豪族の墓であるとかいう報道等は脳内変換して、これは古代天皇、皇后、皇子たちの墓である、という目で、古墳を眺めて見ると、…

「日本の起源は日高見国にあった」

「天孫降臨とは何であったのか」田中英道著 勉誠出版 2018 この二冊の本は、半分は重複していますので、どちらかを購入すれば良いと思います。 まず卓見だと思ったのは、天降るのは、海降るである、と書かれたことです。天も海もアメと読みます。空から垂直…

古代突厥族のことば

留学先の二人の教授が、序文を書かれています。 東氏は、1985年に東京学芸大付属中学の教諭を定年退職後、3年間中国語を学んでから北京の中央民族学院に留学、ウイグル語、古代テュルク語、ロシア語、モンゴル語、満州語を学ばれたのち、日本語は古代テュル…

「カチン族の首かご」

妹尾隆彦著 戦時中の暗い話ではなくて、非常に珍しい実体験のお話。ビルマ北方にいた22歳陸軍一等兵の妹尾氏が、カチン族に慕われて王様に即位し、町の復興をしたりカチン族のために色々な行政を試みる。英国軍からは、首に懸賞金までついて、退却命令が来る…

「古代の日本と朝鮮」

http://ktymtskz.my.coocan.jp/S/kodai/kodai1.htm 金達寿(キム・タルス)著 ちくま少年図書館94 筑摩書房 1985年刊 1919年朝鮮、慶尚南道に生まれる。1930年日本に渡り1941年日大芸術科卒業。神奈川新聞、京城日報記者、『民主朝鮮』編集者を経て、作家生…

「謎のアジア納豆」

高野秀行著 新潮文庫 2020 アジアの山岳地帯に住む少数民族の人々が、日本人よりもバラエティに富んだ手作り納豆食生活を営んでいることが実体験された旅。 岩手県西和賀で、雪を1m掘って、そこに藁を敷いて大豆を茹でたものと暖かいお鍋を入れて作る雪納豆…

「失われたミカドの秘紋」

加治将一著 祥伝社文庫 2014年 日本語とヘブライ語に共通点があるということは、多くの本が出ています。例えば、ヘブライ語でヤマトとは、ヤー・ウマト、神の民という意味であるとは読んだことがありました。 この本では、漢字が聖書の故事に基づいて作られ…

「騎馬民族国家 日本古代史へのアプローチ」

江上波夫著 日本公論社 1984年 昭和帝に評価された考古学者だったのではないでしょうか。受賞歴から見て。 wikiから 1930年(昭和5年)東京帝国大学文学部東洋史学科卒業、東亜考古学会として中国の北京に渡る。 1931年(昭和 6年)東方文化学院研究員 1935…

もうひとりの写楽 海を渡ってきた李朝絵師

李 寧煕 河出書房新社 1998 もう22年も前の本になります。この著者の「枕詞の秘密」などは出版された当時に読みましたが、この本のことは全く気がつかず、今回初めて読みました。単に画風で写楽と金弘道が似ているというだけでなく、暗号文を解いてこの結…

歌に潜む暗号文

李 寧煕(イ・ヨンヒ)さんの「枕詞の秘密」など何冊か以前読みました。小林惠子先生も李 寧煕さんの本をところどころ引用されていましたが、額田王と李 寧煕さんは、どちらも日本生まれ日本育ち、それから朝鮮半島に行ったことが共通だそうです。小林先生に…

「錦とボロの話」

龍村平蔵著 学生社 1967年 明治時代の職人気質というものは、本当に厳しいもののようです。宮内省から正倉院の端布を復元するよう依頼され、本来給与が出たようなのですが、平蔵氏は断り、本業の帯などの西陣織を作る暇もなく、倒産するほどのめりこみ、何十…

「安閑園の食卓 私の台南物語」

辛 永清著 集英社 1986 この方の悲恋がせつなくて、本棚にずっと眠っていたのを再読。この本を読むと、台湾へ行ってみたくなります。 台湾の9人兄弟の下から2番目に生まれ、幼い頃から大家族の食卓を台所で見てきた方。日本語の文章が美しくて、人柄を表し…

落合莞爾

落合莞爾氏の本は難解で、二冊くらいでギブアップしてしまいましたが、まとめて下さっているブログがありました。 赤穂浪士の件も、八百長だった、と読んだことがあります。歴史の9割は嘘、と矢作直樹氏も著書で書かれていました。 落合氏は、例えば有間皇…

図説 中国古代銅鏡史

銅鏡が、日本、朝鮮半島、中国、モンゴル、ロシア(カザフスタン、キルギス、ダジクスタン、ウズベク共和国、アルタイ山西麓)、イランで発掘されていること、龍や山の絵柄、十字架のような形など様々な形態があることを知りました。唐草模様の鏡はササン朝…

聖徳太子の「未来記」とモーツァルトの「魔笛」

「聖徳太子の未来記とイルミナティ モーツァルトのオペラ魔笛に隠された暗号を解く!」 中山市朗著 学研 2017 大阪四天王寺の西に鳥居があり、ここは神社なのか、寺なのか、道教か、ミトラ教なのか?という歴史の話から始まります。 四天王寺はミトラ教…

「大中央胡里只契丹国遙輦氏発祥地の点描」

愛新覚烏拉熙春・吉本道雅著 契丹国の未盗掘古墳の様子が論考されています。3万円もの本なので、図書館にリクエストしたところ、大学図書館から借りることができ、図書館内で拝見しました。

図説 中国文明史 創元社 10巻

これはとっても便利なシリーズです。 https://www.sogensha.co.jp/special/chinese-history/index.html 私は3巻、5巻、8巻が興味の対象です。 写真の方が、文章よりも多いという、目で見る歴史本です。 軍事品なのに、装飾性が高くて驚きます。 日本版も…

オランダ東インド会社からみた近世海域アジアの貿易と日本

文化 歴史 2013.05.06 太田淳 こちらはロシア アムール川流域の貿易よりは、よく知られていますね。 オランダ東インド会社(Vereenigde Oostindische Compagnie 直訳は連合東インド会社) オランダ東インド会社の進出 アジアの高価な物産を直接現地から輸入…

蝦夷錦の道「北のシルクロード」間宮林蔵が見たもの

先の論文の図に出て来た山丹を調べたら、山丹貿易がwikiに載っていました。 そして、このnippon.comで記者による蝦夷錦のレポートがありましたので転載させていただきます。 社会 文化 2014.09.25 相原 秀起 【Profile】 豪華絢爛な絹織物をもたらした北の交…

「四つの口」と長崎貿易

このnippon.comの論文は素晴らしいです。同じアジアの歴史繋がりで荒野泰典名誉教授の論文も出て来ました。 北の山丹という地名を初めて見ました。 江戸時代の日本は「鎖国」という閉ざされた世界ではなく、国際関係を保っていた。かつて「四つの口」という…