小林惠子説では、ホスロー2世(コスロー2世)のマークと聖徳太子の三日月に宝珠のマークが似ていると書かれていますが、ホスロー2世は三日月の上に星のマークなので、ペーローズ1世Peroz Iのマークの方が似ているのではと思ったので、写真を探しました。


王冠はペーローズ1世Peroz I (459–484) またはカワードKavad I (488–497, 499–531)と思われる。

写真はwikiから
三日月がダブルになっていますね。水牛のような角が特徴的。

法隆寺 四天王の冠と、とてもよく似ていませんか?水牛の角のよう。

この冠の写真は、新美術情報様からいただきました。
wikiよりペーローズ1世の金貨


「忘れへんうちに」様のサイトから
バフラーム2世騎馬猪狩文皿 クシャノ・サーサーン朝、4世紀前半
ロシアペルム地方出土 エルミタージュ美術館蔵


パルチャン・ショットをしており、硬貨になっていない冠を被っていることから、シャフリバザール将軍(聖徳太子と同一人物)という可能性はないでしょうか。

詳細不明

ヤズドガルド1世 額のすぐ上に三日月が見えます。

番外編と言いますか、なぜかカニシカ王の頭上にも、三日月と丸いマークがありました。

西安大唐西市博物館で、ササン朝ペルシアの硬貨と西突厥帝国の硬貨を沢山展示しているのですね。西突厥が、ササン朝ペルシア風の硬貨を使っていたと知りました。
西突厥はエフタルを滅ぼした後、ササン朝ペルシア王室と外戚になっています。東突厥は、隋唐王室の王女を娶っています。
行かれた方の「せいあん!」というブログ様より1枚いただきました。

https://www.metmuseum.org/art/collection/search/322973
サーサーン朝ペルシア
https://mattoarchive.jimdo.com/世界遺産/no-2-パルミラ/サーサーン朝ペルシャ1/