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枇杷酒後日談2

今までは、ネットであれこれ梅酒を買って、飲み比べをしていましたが、もう一つ、これだというお気に入りが見つからなかったこともあり、今年は初めて梅酒を仕込みました。お酒や蜂蜜、黒砂糖の種類によって、当然味が変わってきます。ブランデーやジンを使うのも魅力的でしたが、5ALAが豊富な焼酎、日本酒にこだわってみました。

まずは、これで5回目かというほどの、枇杷酒の作り直し。蜂蜜だけで仕込んだ枇杷の実がシワシワになって容量も減って、ますます浮いてきたので、一旦中身を全部出して入れ替えました。味見をして、蜂蜜だけで漬けたものが甘すぎたので、蜂蜜の量と果実のバランスが悪かったと反省。1番下に、シワシワの枇杷、その上に新しい枇杷の実、900ml瓶の約5分の1から4分の1の蜂蜜を入れます。(もと仕込んだ瓶によって、蜂蜜の濃度が濃かったら甘すぎるので5分の1、実が多めで蜂蜜が薄まっていたら4分の1を入れました。)

その上に焼酎を注いで、浮いてこないように、九谷焼小トトロのミニミニカップを逆さに入れて抑えにしました。

こちらは、蜂蜜だけで漬けた上に、沖縄の黒砂糖の大きなブロックを乗せて、最後にミッフィーの箸置きを重しに置いたもの。なぜか、これは実が浮いてこなかったので、あまりシワになっていません。

こちらは、少しシワになった枇杷を浮いてこないように底に入れてから、梅の実を入れ、濃いめの蜂蜜を5分の1ほど入れてから、焼酎を注いだもの。焼酎で蜂蜜が薄まって、下の方が茶色っぽくなっています。これは重しがなくても、梅が重いせいか、今のところは浮いていません。もはや、国籍不明の、果実種で、なんでもありです。

こちらは、梅の実を7割ほど入れてから、3年熟成の味醂のみ入れました。味醂で梅酒を作れるとネットで読んだのですが、詳細はなかったので、本当に味醂だけで、お酒はなし。はて、どんな味になるんでしょうか。

重しには、ファスナー付きの小さいビニール袋の中に、庭の綺麗めの石を詰めて、1番上に入れました。石とビニール袋の外側は、焼酎をかけて消毒しておきました。ミッフィーの箸置きばかり買っていたら、仕込みが終わった時にお邪魔だし、お金もかかるので、我ながら庭の石のアイディアは良かったのでは。

梅酒の作り方を、メーカーさん、農家さん、料理家さん、素人さんとあれこれ読んだ結果、プラスチックの樽に大きなビニール袋を入れて梅干しを仕込み、最後の重しも、ビニール袋に水を入れたものを重しにしていたメーカーさんがありました。そこは、直接梅干に当たらないから、水を入れたビニール袋をゴム輪で止めていました。私の場合は、小さな瓶の中で、ゴムがお酒に浸ると、ゴムの味がしそうで嫌だったので、ファスナー付きなら良いのでは、と。ミッフィーは胴体付きのも購入したのですが、洋服を着ていないミッフィーで、それもなんだか枇杷酒の中で浮いてるのが笑えるのです。

あと仕込んだのは、1日冷凍した梅の実を使って、梅の実を入れて蜂蜜入れて、焼酎を入れたもの。こちらは、冷凍した梅の実の重みで、浮いてこないと思われます。その代わり、味は薄めになるのかもしれないですね。読んだレシピは、2〜3日冷凍した梅の実を使うと書かれていましたが、冷凍が長いと、水分が溶けて瓶から溢れないか?と思って1日後に作りました。

驚くのは、青梅を取り寄せたのに、届いた当日と翌日に作って、もう瓶の中で、梅がレモン色に変わっていることです。最初に段ボールを開けてから、作業中もずうっと梅の芳しい香りがするのも癒されました。

昭和初期頃までは、どこの家庭でも普通に作られていたようなものを、今は買うのが普通になっていますが、逆に最近、味噌、納豆、豆腐、梅干その他の和食を手作りするのがトレンドのような気がします。手作り豆腐の、木型もあって、あら面白そう、と思いました。お道具が増えてしまうので、収納をどうするか。折角断捨離して片付いたのにとも思いますが、日々の暮らしに使える道具は、あると食の楽しみが広がるのがいいですね。