北斎の頃に、漫画っぽい絵がポッと出てきたわけではなくて、7世紀から、コメディタッチな絵はあったんですね。ひょっとこ顔の皆さん、多いですねぇ。
東大寺 大大論人物図
唐大和上東征伝絵巻より
遣唐使の絵
アップで見ると、このタレ目の女性は、福笑いそのものですね。
吉備大臣入唐絵詞より
真備が唐の地に着き、長安の都に向かうところの絵だそうです。
はい、ドアップでこの表情。笑えます。
伴大納言絵詞より
866年応天門の炎上を描いた、常盤光長の作と言われている。
アップで見てみましょう。
年中行事絵巻より稲荷祭
三頭身が可愛い。
アップで
ジャイアンのような顔
春日権現験記絵より
紀州熊野浦諸鯨之図より
信貴山縁起 飛倉の巻より
作者を宮廷絵師とする説、もう一つは密教絵画における白描画の伝統や動物表現の酷似から絵仏師であるとする説が存在する。
扇面法華経冊子
扇面に、風俗が描かれ、その上に法華経が描かれているもの。この絵はたまたま、お経は上書きされていない。浮世絵の題材のルーツでしょうか。
粉河寺縁起より
栃木県那須付近 初期の武士、主人の屋敷口を警護中
一遍上人絵詞より
平安以後、中央の大寺院は、宗教的権威や経済力と共に、大きな軍事力を持ち始めていた。
餓鬼草紙より渇水餓鬼
男衾三郎絵詞より すわ鎌倉、に備える武士
蒙古襲来絵詞より
中央の寄り目の兵が、なぜか可愛いユーモラスなお顔。
蒙古襲来絵詞より
なんか可愛くないですか?どの人物の顔も可愛らしいので、アップで。
この侍の右にいる、赤毛の色黒の男性は、何者なんでしょうか?
この右の、あーらやだ、とでも言いたげな女性?はどんな身分?
左下の横目の武士がひょうきん。
額に矢が刺さっているのに、もうやんなっちゃうなぁ、という表情の武士。
1番右の人物が、手を口に当てているのがユーモラス。
近江國の「石山寺縁起」より 米の運搬の様子
慕帰絵より 琵琶法師を眺める雑兵たち
光明真言絵詞より 山賊や夜盗の横行
清凉寺縁起より
山王霊験記より
慕帰絵より 独楽を回す子供達
西行物語絵巻より
風俗屏風絵より 雪合戦
十二ヶ月風俗図帖より 盆踊り
1番下中央の女性を見て、思い浮かんだのが、東海林さだおさん。そっくりというわけではないですが、なんとなく似ているな、と。
京洛月次風俗図より祇園会 稚児たちが可愛い。
融通念佛縁起より
日本画家って、昔から傑作を生み出していたんですね。アップで屏風絵を見たりすることはないので、今まで気がつきませんでした。いずれも北斎と負けず劣らず。そして、現代の漫画に出てくるような顔もあるんですよね。
絵は、「日本の歴史」別巻1と2 中央公論社 昭和42年初版より
印旛沼の開拓
天保のとき工事を分担した、庄内の酒井家の人足が、排水工事をしている絵。
脱力系の、ゆるキャラのような感じです。
絵は、「日本の歴史」別巻3 中央公論社 昭和42年初版より