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「灼灼風流」第十三話

 

大皇子劉琛は定王に会いに定王府を訪れた。

「第二第三皇子は、わざと兄を怒らせて、評判を下げたいのだ。その罠にハマってはいけない。よく考えてから行動し、衝動的にならないように。」と定王は諭した。

「彼らは故意だったのか。」

 

ちょうど治った灼華が帰る前に挨拶に来た。大皇子は灼華に、

「本宮は貴女を好いていない。貴女の医術の才能は周知の事実ではなく、仮に自分が治療を受けなくても誰も貴女を責めない。」

灼華「医者として人命を救うのは当然のことであり、ましてや下官の講義中に起きたことなので責任があります。」

大皇子「命を救ってもらって、借りを作るのは嫌だ。欲しいものはあるか。」

灼華「下官はやるべきことをやっただけです。」

定王と劉琛は話があると聞き、慕灼華は退出した。

大皇子「皇叔、彼女は神聖な態度をとっている。彼女は私の命を救った。望むものはなんでも手に入れられたはずだ。彼女は本当に無私なのか、ふりをしているだけなのか?そうだ、前から何度もねだっていたのに、慕灼華に玉佩を与えたのですか?」

 

定王「はい、なぜ?琛があれこれ欲しがるから、忘れてしまった。代わりに欲しがっていた光凱という鎧をあげよう、すぐに包ませるよ。」

巨力「なぜ大皇子に大官になりたいと言わなかったのですか。」

灼華「バカね。大皇子は私のことが好きではない。もし私が高い地位を求めたら、今は良いというでしょう。でもいずれ降格される可能性もあるからよ。」

「小姐、まだ官僚でいたいのですか。」

「当然よ。でも定王殿下に頼りきりではいけない、私はなりたい自分になるように努力するわ。私は定王の重荷を軽くできるような、有能な女性官僚になりたいの。」

この言葉を部屋の外で聞いた執墨は、劉衍と劉琛に報告した。

大皇子「彼女は本当にそう言ったのか。彼女は思っていたよりも悪くないね。

定王「彼女の心情は賢明だ。」

「自分の家はいいわね。」

「小姐、定王府で快適だったじゃないですか。」

「公主から明日のお茶に招待状がきたわ。」

柔嘉公主は灼華を招待してお酒を飲んだ。灼華は公主からの贈り物の簪を身につけて、手作りの菓子を持って公主府を訪れた。

太后をとりなして下さってありがとうございました。私が作ったお菓子を持参しました。お口にあえば幸いです。」

公主「私たちはそれぞれ困難があります。見て。私は公主ですが、虐められていました。3歳の時、子供が私を噛みました。」

灼華「厄介な深く噛んだ跡ですね。一体誰が公主にこんなことをしたのですか。」

「灼華と呼んでいいかしら。貴女を友達だと思っています。だから率直に言います。私が幼少の頃、私は公主ではありませんでした。父はまだ皇帝を継いでいなかった。母は王府の侍女でした。私は貴族として生まれなかった。昔のことだから、誰が噛んだか忘れました。」

「公主になる前にご苦労があったのですね。」

「貴女の出身にも関わらず、貴女は今日の栄光を戦ってここまで来た。私は羨ましいわ。貴女は自分の能力次第で何でもできる。私は自分の身分から出ることはできない。それほど何もできることはない。」

「お話を聞いて恥ずかしいです。貴女は民のために労苦をされています。私達の模範です。過去のことはもうやめましょう。女性官僚であることは戦いです。でも貴女が粘り強いことを私は知っています。乾杯しましょう。」

柔嘉公主は灼華の出身地を尋ね、塩州出身と偽っていたことが露呈したが、公主は科挙に挑戦する女性の苦労を理解し、多少の欠点には寛容だった。

庭で皇帝劉俱と定王が重要な話をしていたところに、太后がやってきた。

「邪魔をしたかしら。」

「母后暑くなったので身体に気をつけて下さい。中々訪ねることができずお許し下さい。」

「私は元気ですが、衍の顔色が悪い。礼部が忙しいのでは。」

太后の関心に感謝します。」

「貴方はいつもタフに行動している。」

太后は定王に手縫いの服を届けさせた。

「身に余ることです。」

「一枚の衣です。疲れるほどではない。しかしお前は働きすぎだ。状元と探花の件は、ルージャ公主が説明してくれた。慕灼華は無罪だ。しかし男性と女性は別が良い。皇子を教えるのに彼女では不十分だ。貴族の若い女性たちに教えるのはどうだ。それは噂を止めるのに役に立つだろう。衍児はどう思うか。」

太后のご提案は拒絶できません。しかし、少し前に慕灼華を北涼使節団の接待使に任命しました。北涼使節団はもうすぐ来ます。」

「接待使は国を代表するもので、軽く見るものではない。Yan、彼女が初めての女性探花だからと言って、彼女のために例外を作るべきではない。私は国のプライドを危うくすることはありません。彼女を採用したのは、能力が高いことを証明したからです。」

「哀家は貴方を心配しています。貴方は接待役の責任者です。慕灼華は経験がない。何かが間違えば、貴方にも責任がかかる。」

「わかっております。」

公主「皇叔は軍功の褒美の代わりに、女子に科挙を受けることを皇帝に頼んだのです。茶番のせいで、全てがダメになってしまった。」

灼華「王爺がいなければ、私は科挙を受けることができませんでした。男女の別なく受ける許可を出した王爺に感謝しています。もし私が教師でなければ、私は礼部の試験に合格するように努力します。そして南宸に尽くしたいと思います。」

「素晴らしいわ。皇叔は北涼使節団を迎えるのに忙しい。彼は筋金入りの女性官僚の支持者だから、大臣達も貴女を軽んじないでしょう。残念だわ、私には妹がいない。」

「どうぞ私を妹のように思って下さい。私は公主を姉と仰ぎ見ます。」

「それなら私をJiaoと呼んでください。」

「敢えてしません。太后が聞いたら私が寵愛を受けていると思われるでしょう。」

太后は老人です。彼女は貴族以外を認めません。」

侍女「公主は酔っていらっしゃいます。そろそろお帰り下さい。宮車でお送りしましょうか。」

灼華「私が雇った馬車は外で待っています。」

巨力「小姐、酔っていますね。」

灼華「貴女は理解しないでしょう。お茶は、飲めば飲むほど目が覚めます。お酒は飲めば飲むほど、真実になります。お酒は人の距離を近くします。王爺!」

灼華は家の前で劉衍と出会い、酔ってふらついていたが、感謝の気持ちを込めて食事に誘った。

定王「なぜこんなに飲酒をしたのですか。」

灼華「今日柔嘉公主と飲んだので、飲みすぎました。」

執剣「だから王爺の前で、礼儀も忘れたんだ。王爺は貴女のために面倒に首を突っ込んでいたと言うのに。」

定王は執剣の顔をじろりと見て黙らせる。

灼華「王爺、下官は貴方が私をよく世話して下さるのを知っています。だからお礼にご飯を一緒に食べましょう。王爺、私に機会を下さい。」

と言って定王の腕を取る。

「巨力、お酒とお料理の用意をお願いね。」

「王爺、下官のためにして下さったことに感謝します。」と言って乾杯する。

「王爺、なぜお顔が長いのですか。」

定王「北涼使節団接待がスムーズにいくように注意して下さい。どんなミスも許されません。誰にも大騒ぎをさせないように。」

灼華「ご安心ください。下官は貴方の重荷を分担すると言いました。北涼の文学を読んだし、文字は書けないが読めます。」

定王「それなら明日は本王が書き方の個人教授をするから、うちに来るように。貴女は現在、礼部の政治観政として働きます。今回の接待役を成功させれば、礼部正六品主事に昇進するでしょう。」

灼華「王爺、貴方は最高の大臣です。下官は貴方の門下になれて光栄です。」と言って一人で飲む。

定王「一体今日どれだけ飲んだのですか?」

灼華「王爺、貴方は容易な人生を歩むこともできました。でも貴方は3万人の戦死の真相を見つけるのに毎日昼も夜も働いています。下官はそこまでの勇気はありません。だから愛慕しています。下官も人々の役に立ちたいです。貴方は私たちは同じゴールを目指していると言われました。」

定王も、もう1杯飲んで、

「お酒を飲んだあと、貴女の心を吐露しているのですか。」

灼華「王爺、下官はいつも貴方に正直です。どれだけ貴方の道が険しくても、私は貴方のそばにいて共に歩みます。」

あげた翡翠のペンダントを彼女が衣類の上に身につけているのを見て、

定王が「つけていますね。」と言うと、

灼華「綺麗です、元の持ち主と同じく。」

定王「戦争にも持っていき、矢が当たったこともある。」と答えた。

灼華「大事に保管します。」

定王「身につけていなさい。貴女を守るから。」

 

定王は灼華の手作り菓子を気に入った。

「これは貴女が作ったのですか?」

「はい、甘くするには技術がいります。王爺は知らないでしょうが、巨力は甘いものが好き。子供時代彼女は食べるものが十分なかった。だから食材を買って、自分たちの部屋で料理しました。私の料理の腕は、平均以上です。」と言って、お菓子を定王の口元に差し出す。

定王がためらっていると、「毒入りだと思いますか?それなら下官が先に食べます。うん、美味しい。」

定王は微笑んで、「本王は自分で食べます。」

「私たちは点心を売るお店を開けるかも。」

「店を開くために、長い年月勉強したのですか。今日貴女が帰ったとき、貴女は箱を抱えていました。柔嘉公主を訪問した時も、点心を持参したのですか。」

「はい、公主も美味しいと言われました。公主と私はもっと早く出会いたかったです。私達は仲良くなりました。もう一杯飲みましょう。乾杯。」

「それなら公主の前でもこのように気さくに話すのですか。」

「王爺、公主は特別親切です。下官は尊敬していますから失礼はできません。私は定王の前で少し軽薄です。」

「それなら貴女は私を尊敬していないのですか。」

「尊敬していないのではありません。友達のようにおしゃべりしてしまうのです。私が貴方の前で失礼だとしたら、それは貴方が私を甘やかしているからです。定王は私に本当によくしてくれる。私を守り、甘やかし、お金もくれる。貴方は本当に良くしてくれる。父親よりもよくしてくれる。」

「本王は貴女を娘として迎えたいとは思わない。」

「娘が欲しいのですか?お手伝いできます。娘を産んであげます。」

「どうやって?」

「貴方を助けるために、全力を尽くします。」

「貴女は本当に多く飲んでとても酔っているけれど、それでも本王が幸せなのを知っているはずだ。」

「言うだけではありません。私は真剣です。嘘ではありません。」

「もし自分が定王ではなく一般人でも同じように接してくれるか?」

「下官は初めて会った時、男娼だと思いました。でも私は貴方を救いましたよね?」

「そうだ。貴女は貴賤で人を見下げない。小秦宮の歳をとった遊女にも親切で治療している。

もし私が定王でなかったら、貴女は本心を見せてくれますか?二度と人前で酔わないでください。」

と言って、定王は眠ってしまった彼女の肩に、自分のコートをかけた。

公主は夢を見ている。

母杏の神主 という木製の位牌と、宮の砂を絹の袋に入れて、子供時代の公主は江南へ行った。

灼華は翌朝目が覚めた。

「巨力、私は昨夜たくさんお酒を飲みました。何かとんでもないことをしたかしら?」

「私が定王を見送った時、とても幸せそうでした。」

「思い出した。今朝定王が私に北涼語の個人教授をするから来なさいと言われたわ。急いで衣服を用意して。」

「王爺、遅れて申し訳ありません。飲みすぎました。どうか罰して下さい。」

「貴女がしたことはそれ以上です。」

「茫然自失で、不適切な態度だったでしょうか。」

「全部忘れたのか?」

「下官が覚えているのは、王爺が北涼語を教えて下さると言われたことだけです。私は勉強熱心です。王爺をがっかりさせません。」

ため息をつく定王。「次回は遅れないでください。」

「はい、王爺、今日は何を勉強するのですか。」

「貴女は私の書斎で、北涼の常用文字を自習します。昼までに、百文字覚えなさい。午後私が試験をします。」

「わかりました。一生懸命勉強します。執墨は行かないの?」

「今日は執剣がついていく日だ。」

「巨力に昼に私たちに、何か食事を持ってきてもらうわ。」

執墨が定王府で慕灼華の世話をする間、郭巨力はたくさんの料理を届けた。三人で庭で昼ごはんを食べる。

「私はもうお腹一杯です。二人で食べてね。」勉強に励む灼華。

大皇子に挨拶する沈。

「お前を探していた。北涼使節団がもうすぐ来る。戸部省も代表を出す必要がある。私はお前を指名した。」

「ありがとうございます、大殿下。」

「感謝する必要はない。宿泊施設の手配は、私たちの負債になる。私とお前で北涼人をしっかり見張れる。彼らに何か小細工汚い手口をされないようにな。」

「下官は了解しました。」

「お前は本宮が最も信頼する部下だから、期待している。」

「ありがとうございます、大殿下。大殿下の信任を損なわないようにします。」

定王「北涼の文字は、私たちの文字と綴り方がかなり違う。見て、南宸の文字は整然としている。しかし北涼の文字は、筆記体だ。」

「定王の伽羅沈香の香は魅惑的だわ。」

「 何を考えているのか?」

「何も、王爺」

「集中して。」

「私にも書かせて下さい、王爺」

「執墨が今日貴女はあまり食べていないと言っていた。」

「私は語彙を覚えたいので、食欲がありませんでした。」

「行こう、私とご飯を食べよう。本王が貴女を飢えさせていると不平を言われたくない。」

「いいですね。貴方とご飯が食べられるのは名誉なことです。」

 

感想

酔ってしまって、嘘もつけない状態での灼華の言葉が本心であることを知って、定王は微笑んで、幸せだと言っています。

この定王に娘を産んであげる、という彼女の告白の伏線があるから、北涼の第三皇子とお酒の飲み比べをした後、自制心を失って、河辺のほとりで、灼華にキスをしたのですね。

そして、灼華は翌朝、貴方に娘を産んであげます、と言ったことをコロッと忘れていた。定王もキスしたことを翌朝、すっかり忘れていた。似たものカップルです。

 

你却知道本王開心。を英語字幕だと、私が聞きたい言葉を言ってくれました。なのですが、この中国語の意味は、貴女は本王が幸せなのを知っているはずだ。の方がしっくりくると思いました。字幕の英語が時々、ちょっとニュアンスが違うと感じることがあったので、わからないなりに、自動翻訳で、中国語から翻訳しています。

 

父皇帝が崩御してから、正体を表し始めた黒幕の公主。

 

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