ブータンの民族衣裳は、どうしてこんなに呉服に似ているのか、知りたいのですが、わかりません。カラフルな色合いだけでなく、シックな色の組み合わせもあり、見ていて楽しい民族衣装です。男性のゴと呼ばれる衣裳は、着物そのもので、６世紀頃の錦と同じルーツの織物だと思われます。龍村織が、よく似た錦織の商品を袱紗や帯で展開しています。
王族の方々は、日本人によく似た面差しでいらっしゃいますね。DNAが近いのでしょうか。また王妃の兄弟や王女の配偶者が、首相や政府高官だったりして、蘇我氏や藤原氏の立場と似ているように思います。
ナショナル・デーの民族衣装の少女たち。卍模様がありますね。どこの地方の民族衣装なのでしょう。
初代国王
This is the only rare color photo of The first king of Bhutan, Gongsa Ugyen Wangchuck with Pazapas (royal body guard) in 1905.
第二代 King Jigme Wangchuck
現国王の祖母に当たるケサン・チョーデン王妃
平山雄大氏がとても興味深い話を書かれています。
「ブータン王室から日本に初めていらっしゃったかたは、ケサン・チョデン・ワンチュク太皇太后（第3代国王妃、以下アジ・ケサン）で間違いないでしょう。1957年10～11月に、お母さまのラニー・チュニー・ドルジ、お姉さまのタシ・ドルジ、そして侍医のドクター・カボーとともにいらっしゃいました。その2年前にインドの西ベンガル州で偶然お母さま・お姉さまと知り合った神戸の貿易商・川西勝のみが事前に連絡を受けていたに過ぎず、国交樹立前のこの非公式訪日のことを日本のメディアはまったく把握していませんでした。また、本多勝一（当時京大生）が在カルカッタ日本国総領事館で情報を聞きつけ中尾佐助（当時大阪府立大学助教授）らに伝えたことがきっかけとなり、京都では京都大学の関係者が案内役を務めたりもしました。
このときアジ・ケサンは宝塚大劇場で宝塚歌劇を鑑賞されたり、京都で仏壇や西陣織を（数百万円分も！）購入されたり、ドクター・カボーだけを引き連れて特急列車に乗車されたりしています。11月9日東京駅発の特急列車（おそらく「つばめ」、当時東京＝大阪間片道7時間30分）では、食堂車で偶然ガブリエル・マルセル（フランスの哲学者・劇作家）と鉢合わせ、「ガブリエル・マルセル先生じゃありませんか。私は数年前に、オックスフォードで、先生の講義を伺いました。」※2となり食事をしながら話が弾んだ…、といったこともあったようです。」
ケサン３代王妃が購入された着物、右の写真でリメイクされてお召しですね。
第３代ジグミ・ドルジ・ワンチュク国王とケサン・チョーデン・ワンチュク王妃
珍しいグレー地に花柄の衣装です。ストライプのエプロン状の布を巻いていらっしゃいますね。グレー地の布も、着物からリメイクなのかもしれません。この王妃以後は、このファッションはお見かけしません。
第４代国王と二人のお姉様
第４代国王 世界最年少の王位継承者だったそうです。
第４代 ジグミ・シンゲ・ワンチュク国王 1955年11月11日生まれ
第４代国王は、父ダショー・ウゲン・ドルジ、母トゥジ・ザムの６人姉妹の２番目から５番目の四人を王妃に迎えられ、1979年に私的な儀式、公的には1998年プナカ・ゾンで結婚式をあげられました。王妃たちはインドで教育を受けられました。
国王の右が次女、左が三女、１番左が四女、１番右が五女の王妃だと思います。国王が花柄の衣装をお召しなので、これは結婚式の写真ではないでしょうか。
ジグミ・シンゲ・ワンチュク国王と四人の王妃（四人姉妹）
王子様、王女様は同じ柄のお召し物なので、学校の制服なのかもしれませんね。
１番右が第二王妃、隣が第四王妃（この時お子様はまだなし）、隣が第三王妃で、その前にいらっしゃる目を瞑った背の高い王子様が、第５代国王です。
国王の左が第二王妃、国王の右が第一王妃、１番右が第三王妃、隣が第四王妃です。四人の王妃に序列はないようで、あくまで年齢順。第５代国王を産まれたのは第三王妃です。
Since the ascension of the Crown Prince Jigme Khesar Namgyel Wanchuck to the Golden Throne in 2008, Queens were referred to as Gyalyum meaning Queen Mother.
四人の王妃と５人の王子、５人の王女たちの名前や年齢がわからなかったので、まとめてみました。
Queen Mother Ashi Dorji Wangmo Wangchuck 1955年6月10日出生 次女
アシ・ドルジ・ワンモ王妃 ソナム・デツェン王女、ジゲル・ウゲン王子の母
Queen Mother Ashi Tshering Pem Wangchuck 1957年12月22日出生 三女
アシ・テシャリン・ペム王妃 チミ・ヤンゾン王女、ケサン・チョーデン王女、ウゲン・ジグメ王子の母 このゴールドとトルコ石の髪飾り素敵ですね。
おそらくこの赤いブラウスの上のお召し物も、着物からのリメイクでは。
Queen Mother Ashi Tshering Yangdon Wangchuck 1959年6月21日出生 四女
アシ・テシャリン・ヤンゴン王妃 ジグミ・ケサル・ナムゲル現国王とダショー・ジグメ・ドルジ王子、デツェン・ヤンゾム王女の母
国王の実弟ジグメ・ドルジ王子は、ジェツン・ペマ王妃の実姉であるAshi Yeatso Lhamoさんと結婚されています。
以下が結婚式の写真。前列の花嫁と王女様方があぐら座りをされているのが面白いです。私の想像では、国王の真後ろの女性の左の方がペマ王妃の母上では？父上は最後列右から２人目の背の高い方ではないかと思います。
17 October, 2013: The Royal Family at the wedding of His Royal Highness Prince Jigme Dorji Wangchuck (front row, center) and Yeatso Lhamo (front row, third from left) at Domkhar Dzong in Bumthang.
中央がジェツン・ペマ王妃、右が王妃の実姉、左は国王の妹デツェン・ヤンゾム王女
Queen Mother Ashi Sangay Choden Wangchuck 1963年5月11日出生 五女
アシ・シャンゲイ・チョーデン王妃
ケサム・シンゲ王子、ユーフェルマ・チョーデン王女の母
４代国王と５代国王
即位の礼に４人の王妃のどなたを帯同するか迷われて、一人で出席されたのでしょうか。
ルクセンブルグ大公妃とベルギー王妃が、国王を素敵な殿方！という目でご覧に。握手されているのは、ベルギーのボードワン国王。
天皇陛下がブータン国王に高御座の前でご説明なさっている写真もありますので、やはり親しい王家なのだと思われます。
チミ・ヤンゾン王女は1980年1月10日テシャリン・ペム王妃から誕生されました。マサチューセッツ州のウェルズリー大学で国際関係と経済学の二重専攻で学士号を、ニューヨークのコロンビア大学で行政学の修士号を得ました。2005年に Dasho Sangay Wangchuck と結婚し、DashoJigme Ugyen Wangchuck（2006年生まれ）とDasho Jamyang Singye Wangchuck（2009年生まれ）の2人の息子がいます。ブータン青少年育成財団の副会長およびブータン生態学協会（BES）の後援者です。
ソナム・デツェン王女は1981年ドルジ・ワンゴン王妃から誕生されました。スタンフォード大学で国際関係の学位を、ハーバードロースクールで法の修士号を取得され、ブータンの高等裁判所の事務員を務めています。ブータン国立法曹協会の会長であり、タラヤナ財団の理事でもあります。王子 Dasho Jigje Singye Wangchuck とTruelku Varotsana Jigten Wangchuk
夫のDasho Phub W.Dorji はワシントンのジョージタウン大学で公共政策学の修士号を、ジョージ・ワシントン大学で経営学と経済学の学士号を習得しました。
デツェン・ヤンゾム王女は1981年12月2日にテシャリン・ヤンゴン王妃から誕生されました。
亀甲紋の着物から、リメイクされたのでしょうね。
2014年 Dasho Tandin Namgyelとご結婚、一女の母
2021年12月の王女たち
左のデツェン・ヤンゾム王女は、若い頃していたトルコ石と金のカチューシャをペマ王妃にあげて、自分は新しいのを作ったみたいですね。
ケサン・チョーデン王女は、1982年1月23日にテシャリン・ペム王妃から誕生されました。王女はスタンフォード大学で心理学を学び、2008年にDasho Palden Yoser Thinley と結婚しました。
来日されて皇居訪問されていたことは、今まで知りませんでした。
やはり胡座座りは、伝統的な正式な座り方かもしれません。日本でも武士はお城へ登城する以外は胡座だったのでは。
2021年12月の王女たち
１番左のユーフェルマ王女は、ペマ王妃の弟と１年前ご成婚して、お子様はまだ。
ユーフェルマ・チョーデン王女は1993年6月6日にシャンゲイ・チョーデン王妃から誕生されました。米国のジョージタウン大学卒業。
2020年10月29日ご結婚
Dasho Thinlay Norbu ダショー・シンレイ・ノルブ氏は、トンドゥプ・ギャルシェンとユム・ソナム・チュキの息子として1991年誕生、ノースポイントにあるセント・ジョセフ学校で学び、ニューデリーのセント・スティーブンス大学を卒業、ジェツン・ペマ・ワンチュク王妃の実弟。現在ドゥック・エアで副操縦士パイロットとして働いています。
ジェツン・ペマ王妃の父はパイロットと以前読みましたが、息子さんもパイロット。ペマ王妃の実姉は国王の実弟とご結婚、実弟が国王の従兄弟とご結婚と、両家の繋がりは強いのですね。
5人の王子たち
ダショー・ジゲル・ウゲン王子は、1984年7月16日にドルジ・ワンモ王妃から誕生されました。セント・ピータース大学とオックスフォード大学で近代史と政治科学で修士号をおさめられました。独身でいらっしゃるようです。３６歳。
ダショー・カムスム・シンゲ王子は１番年下のシャンゲイ・チョーデン王妃から1985年誕生されました。殿下はイギリスのサンドハースト王立陸軍士官学校を卒業した後、王立ブータン軍に所属。独身でいらっしゃるようです。３５歳。
HRH married Ashi Yeatso Lhamo, elder sister of Her Majesty Ashi Jetsen Pema Wangchuck in 2013.
ジグミ・ドルジ王子は 1986年テシャリン・ヤンデン王妃から誕生されました。殿下は、アメリカのメンロー大学に在籍していました。
2013年、殿下は第５代国王妃 Ashi Jetsen Pema Wangchuck の姉 Ashi Yeatso Lhamo と結婚され、王子が誕生。34歳
実兄に当たる第５代国王陛下は、2014年にブータン東部地区の陛下の代理である Gyaltshab の地位に殿下を任命しました。
この写真は、姉君が王妃とそっくりの表情。
ダショー・ウゲン・ジグメ王子は テシャリン・ペム王妃から1995年誕生しました。
Le Rosey、スイスの特別寄宿学校で学びました。殿下はイギリスのロンドン芸術大学に在学中です。 独身 25歳
現国王と従兄弟
第５代国王
タイ プミポン国王の在位60年記念晩餐会にご出席
ジェツン・ペマ王妃は王家の親戚筋の家系だそうです。
冠の形が、王女様一人一人皆違いますね。
ハイヒールの高さにびっくり。
国王は、柔道をなさるようです。
国王の紋付の紋は、矢羽でしょうか？
この錦織のハンドバッグを、即位の礼の晩餐会で持っていらっしゃいました。
宮中晩餐会でお召しのこちらは、打掛からリメイクされたのではないでしょうか。
インドご訪問
デジタルで本を出版されたそうです。
洪水後、雨の中をトラックに乗って、両殿下が被害の様子を見回る写真を拝見したことがあります。
椅子以外に坐る場合、胡座のようですね。
お顔も日本人と似ていて、とても不思議。両国の歴史にミッシングリンクがあるのでしょうか。京都の龍村の工房に、ソナム王女（国王の従姉妹）が来訪されたとのこと、私も龍村に残る貴重な古裂を拝見に行きたいと思っています。
長男のギャルセイ・ジグメ・ナムゲル王子
この柄も日本の羽織のような気がします。国王の祖母、第３代ケサン・チョーデン・ワンチュク王妃が、以前日本で沢山着物を購入されたと読んだことがあります。
ピンクダイヤモンドの指輪？綺麗です。
美しい空色とベージュの上着。これは日本の織物なのでしょうか。
2017年眞子内親王がブータンご訪問の際に、１歳のジグメ・ナムゲル王子に甚平をプレゼントされたようです。
2019年10月、即位の礼で来日されたご両親と共に来日されたギャルセイ・ジグメ・ナムゲル王子。秋篠宮両殿下からプレゼントされたお着物ではないかと思われます。
第二王子ご誕生 王位継承二位 ジグメ・ウゲン・ワンチュク王子又はギャルセイ・ウゲン・ワンチュク王子と呼ばれる
王妃の帯状の織物の柄がドラゴンです。裾の方は海のしぶきを表しているのでしょうか？
2021年のご一家
2021.12の王妃
2022.2.4 ジェツン・ペマ王妃の32歳誕生日の写真
悠仁親王の紋付の紋は、太陽のような紋で、初めて拝見しました。
素敵な色柄です。シルクサテンでしょうか？翡翠の大きな透し彫りのペンダント。
ウィレム・アレクサンダー・オランダ国王とマキシマ王妃
ウィリアム王子とキャサリン妃
即位の礼 シニヨンがとてもお似合い。お二人の配色も美しいですね。
バッグは着物用のバッグ、靴も西陣織の布のハイヒールのようです。水色の絹のブラウスが、トルコ石のカチューシャとペンダント、イヤリングにマッチしています。
同じ髪飾りのようですね。古代からの黄金とトルコ石の組み合わせが今も使われているのが興味深いです。
デツェン・ヤンゾム王女の髪飾りなのですね。
ソナム王女 国王の従姉妹に当たる方。米国の大学卒業
ソナム王女の上着も着物かもしれません。王妃の右に、先代王妃がいらして、その上着が、ジェツン・ペマ王妃が新婚で来日されて国賓晩餐会でお召しになったオレンジ系の鶴の上着と同じです。元はどちらの王妃のお召し物だったのかしら。
四人の王妃ともなると、家族写真が賑やか。この写真は上にも出しましたが比較のため。
中央の二人の国王の前にいらっしゃるのが、現国王の弟王子と左がジェツン・ペマ王妃の姉で、結婚式の写真です。やはり胡座座りが正式なのですね。日本の正座。
６人の３代王妃たち
着物用のバッグ。菊の柄の羽織からのリメイクでしょうか？
KUWAIT, March 18: His Highness the Amir Sheikh Sabah Al-Ahmad Al-Jaber Al-Sabah received on Wednesday at Bayan Palace their Royal Highnesses, Princess Chimi Yangzom Wangchuck, Princess Sonam Dechan Wangchuck, Princess Dechen Yangzom Wangchuck and Princess Kezang Choden Wangchuck, on the occasion of their visit to country.
The meeting was attended by Minister of Amiri Diwan Affairs Sheikh Ali Jarrah Al-Sabah.
10 October 2014, Varanasi, India: Their Majesties visited some of the most sacred Buddhist sites in Bodhgaya (Dorji Dhen) and Varanasi, on the invitation of the government of India.
In Bodhgaya, Their Majesties visited the Mahabodhi Temple, built on the site where Lord Buddha is said to have attained enlightenment, and the Mahabodhi Society Centre, which houses several relics of Lord Buddha.
エジンバラ公フィリップ殿下が薨去された後、僧侶を呼び、1000のバターランプを灯して、国王、王妃、国王の母テシャリン王妃、弟のジグメ・ドルジ王子とAshi Yeatso Lhamo妃が祈りを捧げたそうです。
2022年１月のご一家
