中国の切り絵が、こんなに繊細なものだったと初めて知りました。素晴らしいですね。
「鹿鹤同春」(lùhètóngchūn)は民間の伝統的切り絵細工の主要モチーフです。
「候鸟」(hòuniǎo)は渡り鳥の総称ですが、これを鶴と呼んでいます。また鶴は長寿の鳥とみなされています。
鹿は「禄」(lù「官吏の給与」)と同じ発音であることから、「鹿鹤」(lùhè)の組み合わせは健康長寿、豊作祈願を意味しています。
さらに春は生きる喜び、生命讃歌を表しているので、病魔や死から逃れ、永遠に生きたいという人々の願望が表れています。
「鹰踏兔」(yīng tàtù「兎を踏む鷹」)も伝統的模様の一つです。
民間神話の中で鷹は男性を、兎は女性を表すことから、男女の愛情、生殖崇拝、子孫繁栄の祈願のモチーフとして結婚初夜の部屋に飾られてきました。
「抓髻娃娃」(zhuā jìwáwa)-「抓髻」(zhuā jì)は昔、未婚の女性が頭の両側に結った髷の事です。
頭の両側に髷のある子供の人形をモチーフにしたこの切り絵は、魔除け、悪霊退散の意味で用いられてきました。




藤城清治さんの影絵と似ていませんか?藤城さんの方が真似たのかしら。






