TBSが受賞日に40分ものインタビューをしていたんですね。
反田さんは、500件ものメール、インタビューなどで寝る暇も入浴の時間もないとか。
話されたことで興味深かったのは、過去2回の800名弱のショパンコンクール出場者の弾いた曲を正の字でカウントして、統計を取ったこと。入賞者の弾いた曲目と合わせて、傾向と対策を練ったこと。ジムで筋トレをして、筋肉をつけたこと。
小林さんのことを聞かれて、彼女は天才だ、と話されています。コンクールでの小林愛美さんの演奏は、全て聞かれて、finalでは「なぜ私がもう1度ここに来たかわかるでしょ?」と聞いていて涙が出たと話されています。音色を聴いて、彼女の心情がわかるという、ソウルメイトなのでしょうか。
反田さんがいろんな事業を立ち上げているのも、音楽学校を作りたいからだとか。ピアニスト自ら、コンサート会場を押さえ、プロデュースする新しいタイプですね。ご自身でレーベルを立ち上げているので、180万で購入したライカでジャケットの写真を撮ったり、BMWのアンバサダーになり、BMWに乗るのが気に入っているそうです。
やはり優勝を意図して、6年間訓練されてきたそうです。優勝候補であったことは間違いないし、同時一位でも良かったのに、ならなかったのは、ひょっとして、日本人にはショパンコンクールで優勝させない、という審査員か、スポンサーの規約でもあるのだろうか?と思ってしまいました。他の世界的コンクールでは、日本人が優勝しているので、逆に、最後の砦というのか、ショパコンでは優勝させたくない人々がいるのかも???妄想ですが。
コロナ禍の中でも、サントリーホールで課金によるネットコンサートを行い、本来の座席数の4倍の売り上げがあったので、演奏者だけでなく、照明、音響などの技術者のレベルを落とさない助けになると確信した、など臨機応変な方ですね。
11月7日にアップされた、反田さんの最新ショパン演奏の動画です。とても美しいです。
Program
4:42 Rondo à la Mazur in F major, Op. 5
14:36 Ballade No. 2 in F major, Op. 38
22:30 Andante spianato et Grande polonaise brillante, Op. 22 (27:42〜 Grande polonaise brillante) 1:00:21 Piano Sonata No. 2 in B flat minor, Op. 35
(2nd mov. 1:08:28〜) (3rd mov. 1:14:20〜) (4th mov. 1:23:59〜)
1:26:05 Largo Es-dur „Boże, coś Polskę”
1:28:36 Polonaise in A flat major, Op. 53
〜Encore〜
1:37:27 Mazurka in C major, Op. 56 No. 2
1:39:56 Robert Schumann/Ferenc Liszt Widmung. Op.25 No.1/S. 566
1:45:00 Edvard Grieg Wedding Day at Troldhaugen, Op. 65 No.6