フィリップ殿下とエリザベス女王の長女。1972年のミュンヘン五輪金メダリスト(馬術団体)でもあるマーク・フィリップス(Mark Phillips)陸軍少尉と、1973年にウエストミンスター寺院で結婚式。2人の間にはピーターとザラの2子に恵まれました。1992年に離婚。アン王女は離婚から約6カ月後の同年12月12日、ティモシー・ローレンス海軍中佐と再婚。サー・ローレンスとの間に子供はありません。
アン王女は、1974年にロイヤル・ヴィクトリア勲章勲一等(GCVO)、1994年にガーター勲章(LG)、2000年にシッスル勲章(LT)をそれぞれ授与されています。夫妻そろっての王室行事では、チャールズ王太子夫妻やウィリアム王子夫妻、弟のウェセックス伯エドワード王子夫妻より下位となるものの、女性だけの行事の際にはエリザベス女王の次席に位置します。1971年の昭和天皇訪英時には、勲一等宝冠章を授与されています。
21歳の時にヨーロッパ馬術選手権大会個人の部で優勝し、1971年のBBC・スポーツ・パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー賞に選出。4年後に西ドイツで行われた同大会でも、個人・団体の2部門で準優勝という結果を収め、1976年にはモントリオールオリンピックにイギリス代表としてご出場。
ロンドン大学総長、エディンバラ大学総長、ロンドン・シティ・ギルド協会代表、ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ代表、ロイヤル・ホロウェイ総長、イギリスオリンピック委員会総裁を務めておいでだそうです。
1988年より国際オリンピック委員会委員を務め、2012年ロンドンオリンピック・パラリンピック招致後はロンドンオリンピック・パラリンピック組織委員会理事も務めた。200以上のチャリティー活動に関わられています。
アン王女とチャールズ皇太子の子供時代の写真が可愛らしい。お転婆アン王女の写真を集めてみました。
1952年バルモラル城にて
小さな恋人同士のよう。服の色もお揃いで。
毛皮のマフが、お嬢様感を出していますね。
このチャールズ皇太子、面白すぎます。
1960年吹雪の日、レディ・パメラ・マウントバッテンの結婚式でシャンパンを飲むアン王女
このレディ・パメラ・マウントバッテンの次女インディア・ヒックスが、ダイアナ妃のブライズメイドを務めました。
この写真の中に、犬がいます。
チャールズ皇太子って優しい人柄なんでしょうね。いつも仲の良い兄妹。
アン王女のファッションを辿ると、当時の流行がわかってとても面白いです。この黄色いコートも上の方に飾りポケットがありますし、スカートの裾が広いデザイン。スタイリッシュ。バッグも素敵。最近20年くらいは、デパートのお洋服がほぼ同じで、欲しいと思うような洋服に出会うことは滅多にないので、惹きつけられます。
コート類は無地だけれど、ワンピース、ドレスは柄が多いのも特徴ですね。目の保養になりました。見ていて楽しいです。
この空色コートと、上のネイビーコートは色違いで作られたのかも。
フィリップ殿下の1番お気に入りだったようです。お顔もそっくり。
後ろにちょこんと座っているエドワード王子が可愛い。
アン王女も、30年前、10年前のワードローブをそのまま、もしくはリフォームしてお召しになることで有名なんだそうです。上質の絹やカシミヤやツィードですものね。仕立て代もオーダーメードで高いわけですし。ドレスに大金をかけたくない、という趣旨のことをどこかで読んだことがあります。堅実な感じです。以下の記事にも、何度もお召し物をリピートされる画像があります。私は英国王室の中では、1番好きです。エドワード王子配偶者のソフィ妃のファッションも好きです。
カミラさんの若い頃はこんな感じ。目鼻立ちがちょっとアン王女と似ているかも。
右のドレスはハイウエストで切り替えがあります。
美女。このシルク・ジョーゼットのプリント地をよく見たら、お人形柄ですね。
ハイネック、袖なしワンピースの上に、お揃い柄の上着をお召しなんですね。共布を帽子に通してあるのもおしゃれ。
落ち着いた色のシルク・デシン。シックですね。Vネックのローウエスト切り替え、後ろファスナーのワンピースに、共布のリボンを首に巻いていらっしゃる。
上のワンピースとこのオレンジ系ワンピは、どちらもローウエスト切り替えで、下がプリーツスカート。同じ型紙かもしれません。襟ぐりを変えたのですね。
水玉模様、お好きみたいですね。プリーツスカートもお好きみたい。
ハイウエスト切り替え部分と袖口がスカラップになっていて、凝っていますね。袖口から、同色の水玉の袖がのぞいているから、襟の水玉も、きっとワンピースなのでしょうね。コートは丸い襟ぐりで。帽子もお揃いの水玉シルクで、トータルコーディネートも完璧。
パフ袖の、カフスがとても長いのがおしゃれ。
ライラック色のオーバーコート、素敵。
帽子もつばがダブルというか凝っていますね。
ウエディングドレスとシルエットが似ています。大きなラッパの袖口も同じ。
中世のお姫様のファッションを参考にされているみたいです。これも水玉ですね。
こちらもスクエアネックにハイウエスト切り替えで、上のピンクドレスと同じ型紙かも。
エレガントですね。
かっこいい!
ピーター・フィリップ氏、ニュージーランド人女性との間に女の子を作ってしまったんですよね。アン王女がボディガードと浮気したのは、それを知ってではないかしら。左に小さなエドワード王子。
シルクジョーゼットの上半身がシャーリングになっていて、お袖がふんわり。ロマンチックなデザインですね。
以前のワードローブをリフォームしてお召しになるのは、英国王室では、アン王女くらいらしいです。マルガレーテ女王とファッション哲学が似ていますね。品質の良い布地と仕立ての良い洋服をオーダーメードしたら、とことん着る。何度でも着る。時にはリフォームする。若い頃から、一生着られるようなデザインが多いですね。たしか、馬にお金がかかるから、ファッションにかけるお金は節約する、と読んだ記憶があります。
上のピンクの大きなパフ袖と、この青い大きなパフ袖も、同じ型紙かも。
マルガレーテ女王もお召しだった、ボタンが三角になるタイプの打ち合わせ。布地が大きな水玉のジャガード織りなのもおしゃれ。
頭にスカーフ、首にも小さなスカーフ。
マタニティのコートですね。
白い大きなボタン、肩とウエストの位置に。おしゃれ。
上の水色ドレスの袖周りのフリルと、このアイボリーのドレスが、袖だけ同じかも。
フィリップ・モリスのアイアンシー柄
チェックで、襟の内側を赤でトリミングしてあるのがおしゃれです。
クリスマスカラーのチェックも可愛い。チェックのドレスはどうなっているのでしょう。
女王の側近でもあった、5歳年下の海軍少佐ティム・ローレンス氏と再婚
チャールズ皇太子は、カミラさんと教会で立派な結婚式をあげられましたが、アン王女の頃はもっと以前で、再婚に教会関係者が厳しく、スコットランドの小さな教会で、大変質素な結婚式を挙げられたのだそうです。
50歳記念パーティにて
サイズが変わらないからこそ、数十年前のお洋服がお召しになれるのですよね。
パフスリーブだけど3枚花びらがお袖にあるような変わったお袖。
とても似ていますが、くるみボタンの打ち合わせで、下のライラック色のコートとは違います。
帽子とスカーフを変えて違う表情に。
シャープな感じが良くお似合い。裾の打ち合わせが振袖の端のように、大きく丸いカーブになっているのが好きです。ブローチやイヤリング、靴を変えていらっしゃるようです。
ロング丈のジャケットとしては、上のネイビー白の上着と、このネイビー黄色の上着は似ていますね。テーラーカラーの角度と、ポケットの角度は違いますが。デザイン料と仕立て代がかかるのかもしれませんね。だから1枚の型紙で、少し細部を変えて二枚仕立てるかも。これとこれは似てるかな?と見つけるのが楽しいです。
スカーフの達人。ベーシックな服に、スカーフで表情をつけるのは実用的ですよね。私も好きです。シンプルな服に、スカーフを変えるだけで違う印象になるし、流行がないから便利。
英国の場合、洋服だけでなく、アスコットという帽子を見せる慣習があるから、帽子を収納するスペースが嵩張ってしょうがないでしょうね。
絹のスカーフを首に巻いて、更に紺色のカシミアのストールを、コートの襟の下に通していらっしゃいます。寒い時に参考になる着こなし。
同じ型紙で、違う色で作られたようです。でも下のペールグリーンの方が、襟ぐりが狭いですね。王女の左右のカップルは、ティンダル夫妻だと思われます。娘ザラさんの結婚式にて。
おそらく結婚式の後、襟ぐりはペールグリーンと同じに狭く手直しされたようです。襟からワンピースが見えていないので。右の写真は翌年アスコットでお召しになった様子。このジョーゼットのプリーツの下には真紅のタイトスカートをお召しになっています。というかワンピース自体が赤無地で、その上に透けるジョーゼットを重ねてあるようです。
華やかでシック。黒手袋とバッグがアクセントで引き締まっていますね。
黄金の馬のブローチ、アスコットにぴったりですね。
喪の装いでも、スカーフを使われます。
アレクサンドラ王女と
変顔もなさいます。 オリンピックの聖火
濃い深緑のガウンに、あざみの花の勲章、これはスコットランドの最高勲章、シッスル勲章だそうです。
青のガウンはガーター勲章
ザラ・フィリップスの異母妹、結婚式に招待されず