1961年「ティファニーで朝食を」Breakfast At Tiffany's の衣装は以前載せたことがあるように思うので飛ばして、1963年 Charadeの衣装を。25歳年上のケーリー・グラントが、とにかく上機嫌。オードリーのことがとても気に入ったようでした。
ルイ・ヴィトンの大きいバッグとスーツケース。後ろはプリンセスラインが入って、ハイウエストで横に切り替えもあり、ウエストも絞って細身のコート。帽子もコートと同じカシミヤに見えます。この写真にはないけど、スーツケースもヴィトン。
アパートの中が空っぽになっているというのに、後から後から、素敵なお洋服で出てくるオードリー。どんな魔法だ?とツッコンでも仕方なし。
上質なカシミヤのオーバーコート。最初は同色のスカーフで上品に。アパートに入って絹のスカーフを外しています。
シルエットが美しい上品なアイボリーのカシミヤオーバーコートで、ハイウエストで横に切り替えが後ろにあります。ウエストで絞って細身のコートでした。
葬儀の時の帽子のベールの形も美しい。おそらく上のアイボリーの帽子とこの黒い帽子は同じ型の色違い。ピルボックスハットと呼ばれるタイプかしら。
このアイスクリームをオードリーがうっかりケーリーのスーツにドンとぶつけてしまうシーンがコミカル。彼女の帽子もアイスクリームのよう。
ボタンがボンボンだったのは、今回初めて気がつきました。
上着のスリットがお洒落。
オードリー・ヘプバーンの服と靴を、昔デパートの展示会で見たことがありますが、本人が映画の中で着ていた方が何倍も素敵で、実物のお洋服は、思っていたよりも布地が素敵じゃなかったこともありました。
ラグラン袖で、腕の外側と内側と二枚剥ぎの仕立て。三分割の横の切り替えも難しそう。辛子色なのかしら。
この赤いコートも上の辛子色コートとシルエットが似ていてラグラン袖。同じ型紙で細部を変えて作ったのかも。
この柔らかいウールジャージのような布地のワンピース、ウエストから斜め上に長いダーツが入っています。ややハイネック。最初のオーバーコートとお揃いの色なのかも。
このスカーフ?レインコートの布地なのかしら。下手すれば、給食のおばさんになってしまうところ、彼女が装うと、とびきりお洒落に見えてしまう。
なんて美人なんでしょう。
長靴も彼女のスタイルだとスタイリッシュになってしまう。
二人とも、めっちゃ嬉しそう、楽しそう。レインコートでも、こちらは襟の形が違うから、別のコートですね。襟先に丸みがないし、全体に襟が小さい。
ユベール・ド・ジバンシーがデザインした映画衣装の場合、必ず出てくるリトル・ブラックドレス。映画制作の時の契約で、撮影終了後にオードリー・ヘプバーンが衣装を貰い受けることになっていたようです。
この黒いスーツは、上のボンボンのついた赤いスーツと襟ぐりがスタンドカラーで同じ。型紙同じかも。