好きなもの、心惹かれるもの

本、音楽、陶器、織物、手芸品をご紹介します。

Greeks and their arts in Central Asia

迫力ある美術品が続々出てきたサイトです。今まで知らなかった美術品がたくさんあることに驚いています。 他の写真は、このページからご覧ください。ティリア・テペ出土の美術品も出て来ます。

Greeks and their arts in Central Asia

第5章 Greeks and nomads: Scythians, Sarmatians 

https://erenow.net/ancient/the-greeks-in-asia/6.php

 

ティリア・テペ遺跡 6号古墳の女性の装飾品

ティリア・テペ古墳の王妃かと思われる、王冠を被った被葬者の想像図がここにありました。ドラゴンペンダントはイヤリングとして、月、日、花の飾りは髪飾りとして、ここでは描かれています。他には5種類のネックレスをしているようです。袖先とドレスの裾と靴に、金の装飾板が縫い付けられているのですね。

アフガニスタンの至宝展の展示では、ペルシアの民族衣装のようなズボンの上にワンピースを着ているイラストと共に展示されている女性もいましたが、ここでは、ロングドレス状の服装になっています。 

もしかしてこの王妃はレビラト婚による妻で、王よりだいぶ年上だったのでしょうか。

 

f:id:MeinFavorit:20201014093704p:plain

イヤリング、もしくは耳の上あたりにつける髪飾り。

f:id:MeinFavorit:20201014134153p:plain

f:id:MeinFavorit:20201014132332p:plain

f:id:MeinFavorit:20201014133854p:plain

f:id:MeinFavorit:20201014133923p:plain

これはペンダント・ヘッドだったのですね。

f:id:MeinFavorit:20201014163001p:plain

上のイラストによれば、これも向かい合わせに2つあって、ペンダントだったようです。

f:id:MeinFavorit:20201014092126p:plain

 

60 The woman from burial 6 at Tillya Tepe. For the ornaments at ears and neck.

6号墳はヘレニズム化する材料の大部分を占めていましたが、他の墓にはほとんど匹敵するものはありません。たとえば、2つの柱の間に立っている裸の翼のあるアフロディーテで、現在は肩にエロスがいますが、彼女はペルシャの帽子のように見えるものを身につけています。ギリシャ語とペルシア語の彫刻が施された宝石があり、一部は初期のものです。ギリシャアカンサスと東の蓮を組み合わせた素晴らしい丸皿とヘアピン。イルカに乗って、または一人で、エロスがいます。

Burial 6 had the lion’s share of the hellenizing material, but there is no little in the other graves which is closely comparable, for instance another naked, winged Aphrodite standing between two columns, and now with an Eros at her shoulder, but she is wearing what looks most like a Persian cap.There are Greek and Greco-Persian engraved gems, inscribed in Greek, some from earlier periods; and splendid roundels and hair-pins combining Greek acanthus with eastern lotus.There are several more Erotes, riding dolphins or alone.

 

9つの同じモチーフが、細かい金の鎖で繋いである王のベルトの装飾部分

 

f:id:MeinFavorit:20201014163332p:plain

私は勇士と獅子だと思っているのですが、このサイトでは女性と書かれています。またKingではなくPrinceと書かれていますね。膝上の衣装、膝下の脚絆のような飾りから、男性の服装だと思うのですが。

f:id:MeinFavorit:20201014093152p:plain

f:id:MeinFavorit:20201014094039p:plain

戦士の王子自身のベルトは東のタイプで、連続して接続された丸い飾りで、それぞれがギリシャ型のカップ(東によく見られる)を持ってライオンに乗っている女性を表しています。

The warrior prince’s own belt was of eastern type, of connected discs, each showing a woman holding a drinking cup of Greek shape (often found in the east) and riding a lion.

 

東京国立博物館1089ブログも興味深いことが書かれています。

第四号墳から、男性の靴留金具が出土したと書かれています。

f:id:MeinFavorit:20201019102733p:plain

f:id:MeinFavorit:20201019102744p:plain

靴のバックルというか、飾りですよね。

「この作品、打ち出しているのではなく、黄金を鋳造しているんです。つまり金無垢!靴につけるにしてはずいぶん豪華な金具ですね~。面白いのは裏側に織物の痕跡がみえていること。それも後からくっついたものではなく、痕跡ごと鋳造されているんです。次のような手順が想像できます。
1. 平らにのばした粘土の上に織物を敷く(型が粘土から外しやすいようにするため)。
2. 布のうえから型を押し当て、金具背面の鋳型を形作る。
3. 布をはがし、凹みに融けた蝋を流して、細かな造形を作る。
4. 上から粘土を被せて熱し、中の蝋を流してしまう。
5. 蝋が流れでた後の空間に金を流し込む。

こうすると、金具の背面に織物の痕が残りますよね?実際にどう作ったのかは分かりませんが、うら側を見ると作り方も想像できて楽しいです。」

www.tnm.jp

Pintestで見つけた、王の帽子です。おそらく若く亡くなったのでしょうか。スキタイも王妃はティアラを被り、王は王冠は被らず、首に豪華な首輪状の飾りをつけていました。藤ノ木古墳出土の冠が、ティリア・テペ出土の冠とよく似ていると比較されますが、やはりその冠を被っていたのは王妃でしょうね。被葬者は崇峻天皇と皇后ではないかと思われます。何故か、藤ノ木古墳の被葬者は男性2人と発表されているそうですが、冠が出土していて二人となれば、夫婦としか思えません。

f:id:MeinFavorit:20201015074747p:plain

 

第6章 Greeks and their arts in India

https://erenow.net/ancient/the-greeks-in-asia/7.php

 

このインド風のお皿は、石でできているように見えるのですが、説明には銀と書かれています。膝の上にいる子供とは???

f:id:MeinFavorit:20201014145335p:plain

銀の丸皿は、オボロの境界線で、膝の上に子供がいる即位した女神を示しています。 (オックスフォード、アシュモレアン博物館EA1977.22。写真、博物館)

 

f:id:MeinFavorit:20201014145246p:plain

鍋に隠れているエウリュステウスにイノシシを投げ下ろそうとするヘラクレスを現したサーサーン朝の金メッキの銀のコップ。 5ー6世紀 (オルティス コレクション 直径19.9cm)

 

目次はこちらです。埋め込みはできませんでした。

https://erenow.net/ancient/the-greeks-in-asia/