例えば奈良の藤ノ木古墳出土の金胴製の42cmの沓には、お魚がいくつかぶら下がっています。黄金の王冠には小鳥たちがついています。魚の象徴するものは何でしょう?キリスト教ではないか、という説があります。
以下の田中清人氏のブログにも、興味深い魚の装飾紋について書かれています。お釈迦様の足の裏は、親指の下に双魚紋が彫られていますね。初めて知りました。
藤ノ木古墳出土の沓
藤ノ木古墳出土の小鳥がたくさんついた冠
鴨稲荷山古墳出土の魚飾りのある王冠
鴨稲荷山古墳出土の沓
この冠の中央に、大きなリボンが2つついていますね。
こちらの馬がお並びしている王冠にも、大きなリボンが2つついています。
藤ノ木古墳の被葬者は、崇峻天皇と皇后、という小林惠子元岡山大助教授の説があります。北側の人物は明らかに女性でしょう。そのビーズ飾りが半端ない大きさで、背中側にこのような大きなビーズの飾りを付ける風習がトルクメニスタンに現代も残っているそうで、皇后は西から来た人物である可能性が高そうです。このビーズの形態については、かなり以前にも別記事で載せました。ホシガラス様の、ビーズが揺れる音についての考えはとても面白いです。魔除け。香りと魔除けと宝飾は王族の葬送に欠かせませんね。朱塗りされた棺も魔除けと言われます。