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「シルクロードの経済人類学 日本とキルギスを繋ぐ文化の謎」

 栗本慎一郎著 東京農業大学出版会 2007

 

小林惠子元岡山大助教授の一連の著書を裏付けするような本です。日本の神宮やお寺が、ミトラ教ゾロアスター教の影響を受けて建てられていることがわかります。草原の道から、日本は決して遠くはないですね。仏像の光背の透かし彫り唐草模様は、ペルシャギリシャの影響だと思うのです。ワクワクする本です。栗本さんは、キルギス滞在中、2回、現地の人にキルギス語で話しかけられて、キルギス人と間違えられたそうです。

九州のどこかの村で、子供の額に、犬と書く風習があると読んだことがあります。突厥の子孫でしょうか?遊牧騎馬民族のスピードとパワーは、想像以上のようです。例えば奈良からセミレチアまで、2週間くらいで行けたのでしょうか。夏と冬ではスピードは違うでしょうけど。

真北から20度西にふれた角度を聖方位としてペルセポリスが建てられ、鹿島神宮聖方位で建てられているって面白いです。

 

このカラーの地図と、著書内の地図を比較するとわかりやすいと思います。

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