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「サーカスの小人とお嬢さん」

 

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日本語に翻訳されていないのが、「サーカスの小人」の続編の"Der kleine Mann und die kleine Miss"だと思っていました。イラストが本当に可愛いです。電子辞書の独英、英独が製造されなくなったので、ほったらかしにしていましたが、最近の自動翻訳機能は良いので、せっせとタイプしたら、読めるかもと思いました。

ところが、講談社から高橋健二氏の翻訳で、出版されていたことを先週知りました。シリーズも出版社も違うので気がつきませんでした。岩波書店で、箱入りの装丁でケストナー児童書シリーズがあったので、そこにないので、翻訳されていないと思っていたのです。もう絶版になってしまっています。よく売れた「二人のロッテ」と「飛ぶ教室」は、現在でも岩波書店高橋健二氏の翻訳で、昔のままの同じ装丁本の新品を購入することができるのですね。

内容は、メックスヒェンと同じ身長5cmのエミリー・シンプソンという少女が見つかって、二人でヨークス教授がオーダーした小人の家に住むことになったという結末です。ヨークス教授とマルチパンも結婚します。

イラストに、スイス・エアが出てくるのがなんとも言えません。彼女と息子が住んでいるところですものね。

訳者の高橋健二氏によれば、ケストナー夫妻には子供がなく、ケストナーは妻に内緒でスイスに27歳年下の愛人と一人息子をもうけた。そして遺産として妻に半分、愛人と息子に半分を残したことを、妻ルイーゼ・ロッテは高橋氏にとうとうと文句を言って閉口したのだそうです。

彼の児童書は、愛する息子に対して書かれたものであったのですね。当然子供時代の私はそんなことは知らず、大人になってから高橋氏の書かれたものを読んで、知りました。この本のヨークス教授のイラストが、ケストナーにそっくりですね。特に眉毛が。レムケ氏に、自分に顔を似せてほしいと頼んだらしいです。ヨークス教授がケストナー本人、5cmのマックスヒェンが自分の小さな息子を投影しているのですね。

 

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