世界の国々のイメージで作られた振袖の数々が、百花繚乱、豪華絢爛で、ため息ものです。花、鳥、象、麒麟、馬、建物、風景、海の柄が国々に合わせてデザインされています。振袖と西陣帯の素晴らしさもさることながら、帯揚げ、帯締め、モデルさんの髪飾りも凝っていておしゃれ。文金高島田の花嫁さんのような丸ぐけの帯締めがよく登場します。大島紬、絞り、紅型、いろいろな技法が贅沢に使われていて、人間国宝のようなベテランが制作に携わっていらっしゃるのですね。それも報酬がほぼないらしいです。日本画のようなタイプ、油絵のような感じ、まさに芸術品の数々です。職人さん達の手仕事に感動しました。
松岡修造さんが、着物の職人さんたちの制作の様子やインタビューをされている動画も大変興味深く拝見しました。総合芸術としての着物の伝統と、職人さんたちのセンスが素晴らしい。
モデルさんが着ているのを見て、最初は帯が日の丸、正面が浮世絵をモチーフにした日本国の着物かと思ったら、デンマークでした。平面の背面で着物を見てから、着物ショーを見ると、柄がどう出るのか、帯の結び方の形はどんな風に?とyoutubeのショーも大変楽しめます。
とても目立つ、南アフリカ
私がすごいと思ったのは、帯締めが、丸ぐけの中に、組紐が コンビネーションになっていること。凝りに凝っていますね。
オーストリアの渦巻きは、クリムトの絵から採用したのでしょうね。バイオリンやホルンも大きくて素敵。
イタリア
ステンドグラスの雰囲気ですね
エーデルワイスの髪飾りが可愛らしい
ツバル
琉球の紅型が素敵。
この琉球紅型も素敵です。こちらをお召しのモデルさんが探せなくて残念。
帯揚げと帯締めを変更されたんですね。帯揚げと帯締めで国旗の色を表現。
動物柄の着物と言えば、兎と犬と象以外に記憶がなかったので、とても新鮮です。
象やタージマハールがあって、インド。
裾の方にキリン
裾に馬、右袖に白抜きの馬
右袖に、白い鷲が金の縁取りで描かれています
カザフスタンも、帯揚げと帯締めを変更されたようです。この丸い組紐細工が素敵。
鳥シリーズ
帯揚げと帯締めにパラオの国旗をそのまま意匠として入れているのが素晴らしい。ダブルリボンの帯の結び方もおしゃれ。
帯の結び方が凝っています。
帯の孔雀が見事
エジプトも大変個性的。後ろの裾に、ピラミッドが2つ。
右袖のペンギンさんたち
魚シリーズもあります
海や浜辺
風景シリーズ
絞りが素晴らしい。
これも絞り。
総絞りの着物がゴージャスです。
とても大人っぽいシンプルな着物に、華やかな帯の組み合わせ。着物は地模様があったりして、表面に見える色や柄だけでなく、二重に凝っていますから、モデルさんが着ていて、カメラがアップにしてくれて初めてわかったりします。
香水瓶が帯の柄になっているのが可愛い。
丸ぐけの帯締めと同色の絞りの帯揚げが、全体を引き締めていておしゃれ。
淡い色が幻想的で上品。帯揚げは、やはり国旗の色から決められたのでしょうね。このモデルさんの所作が綺麗です。
ヘアスタイルと、髪飾りも素敵。襟足の上に、金の揺れる簪が異国情緒です。
キルギスのゲルをイメージした図案が大胆ですね。
童たちが沢山。
帯揚げに国旗の星が見えます。
ミャンマーの帯結びが珍しい形で、感心しました。イタリアの結び方と似ています。
帯の結び方がユニーク。柄に合わせて、星型のように結んでいるんですね。
日本のこの振袖の柄は、よく見かけます。帯の桜で、日本らしさを出したようです。
この振袖は芸術品だし、美術館で展覧会しても良いレベル。最初にこのプロジェクトを起こした方がトラブルに巻き込まれて頓挫しているようです。着物が散在せずに、まとまって保護されますように。
着物や帯のデザインを、公募もしたのですね。下絵のデザイン画も素晴らしい。
何度かあちこちで、お披露目のショーが開催されていたんですね。高校生のモデルさんもフレッシュです。