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低い家具と桐のリフォーム

20代からは180cm高さの食器戸棚、50代以降170cmの食器戸棚に買い替え、今回その引き戸タイプで二段に分かれる食器戸棚を廃棄しました。代わりに、衣類を入れていた、高さ115cmの引き出しのみの小タンスと、同じく高さ115cmの飾り棚に、食器類を入れ替えました。

自分の身長よりも高い家具は、埃の掃除のために、椅子に乗ったり、何かと不便です。立ったままで手入れができる家具だけにしたら、お部屋がとっても広く感じます。また、引き出しに漆器を入れるのは大正解でした。見渡せるので、わかりやすいです。マグカップや陶器のお皿は、キルティングの布地で、お皿サイズの丸いお座布団を作ろうと思っています。引き出しだと、かちゃかちゃと音が出るので、1枚ずつ、お皿とお皿の間に、丸い座布団を挟んだらいいのでは?と思ったのです。

カリモクのドマーニというシリーズの8角形のテーブルと椅子二脚も廃棄しました。重いのです。代わりに購入しようと思った、こじんまりと軽い別の会社の家具は、なんと、材料の材木の高騰と品薄で、品切れ中でした。とりあえず予約はしておきました。木材は、建築系に優先的に回ってしまうらしいのです。これでは小さい家具製造会社は、倒産してしまうかも。

なんでも昨年秋から、欧州の光熱費が4倍に爆上がり、上海のロックダウン以降船便やコンテナ代も爆上がり中。コンテナ料金が、商品に反映される仕組みになっているのだとか。おかげで輸入食器、輸入食品も上がるわけです。私が好きなジアンも、昨秋にマグカップ7000円が、いきなり11000円に値上げ。次回入荷する際には、その二倍になるのでは、と予想されているらしいのです。

食器戸棚に先立って、背の高い冷蔵庫も、低いタイプに買い替えていました。それで、台所の部屋が、全く違う感じに生まれ変わりました。背の高い家具に合わせて、自分が椅子に乗って作業をするのではなくて、自分の身長に合わせて、低い家具を使う方が、絶対に効率的です。圧迫感もありません。

今回思ったのは、着物から洋服へリフォームしてくれるオーダーは、あちこちであるのに、なぜ桐の箪笥をバラして、家具を作り直すサービスはないのかしら?ということです。木材不足なら、リフォームしたら?法隆寺の大改修ですら、台湾から桐を取り寄せるしかなかったのです。桐は軽いですし、中のものが痛まない。これを使ったら、引き出しもなくてもいいから、小さい机ができるのに、と思った桐の観音開きの洋服箪笥があったのですが、今回は粗大ゴミに出しました。ちょっと台所のガス台の前に、40cmx60cmくらいの机を置いてお鍋が吹きこぼれないように、PCができたらいいのに。と思うのです。