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「医者とおかんの社会毒研究」

内海聡著 三五館 2013

 

もう20年くらいはグルメブームが続いていて、京都ならここ、というような地元から旅行先までの、レストランやスイーツ情報が溢れていました。高級な料亭、レストランへ行くことはステイタスですよね。誰もがディナーに10万も払えるわけがなく。

見かけの豊かさに反比例するように、日本の食材はどんどん劣化してきたのだなと思います。野菜に味がない、栄養価も戦前の3分の1くらい。F1と呼ばれるタネ。

高野山大阿闍梨も務められた密教真言宗の織田隆弘師は、ずっと食品添加物が日本人の健康を害していると著書に書かれていますが、いかんせん、具体名がなかったので、私はピンときていませんでした。そこをズバリ企業名や、商品名、添加物の毒の内容について詳細を出版されているのが、内科医の内海聡氏です。内海先生のyoutubeツイッターなども拝見しました。ぶっ飛んでいる方で、毒舌満載ですが、信念があって書かれていると思います。口癖が「シネ」らしいんですけれど。愚民をグーミンと造語されたり、漫才とかジョークのセンスがおありだと思います。苫米地博士も書かれていたと思いますが、もう日本人は絶滅してしまうのではないか、と。あまりにもナイーブなので。中国をはじめ、世界が使用禁止しているものが、日本では食品に入っているんですね。

p29

砂糖のような直接糖は、細胞を崩壊させやすくし、ウイルスや細菌にも感染しやすくなり、アトピーなどアレルギーにもなりやすく、メタボの主原因となり、ガンにもなりやすく、精神的にも人を狂わせます。

p30

果糖(フルクトース)

p32

異性化糖(高フルクトース・コーンシロップ)科学的に作り出したブドウ糖や果糖で、清涼飲料水やスポーツドリンクの中にかなり入っています。原料のトウモロコシはほとんど遺伝子組み換え食品です。

p34

ムコ多糖

納豆、オクラ、山芋、あんこう、ドジョウ、ナマコ、スッポン、カレイ、ヒラメ、アワビ、牡蠣、魚の目玉の周り、フカヒレ、玄米、豆類が代表的。新陳代謝、骨の結成促進によい。

p36

牛乳は、子牛にとって完全食品でも、大人の日本人には、一切の乳製品は不要です。早老をもたらし、骨を弱くします。牛乳に含まれる乳糖は、日本人の場合、離乳期以降は分泌されなくなるのです。分解酵素がないのに牛乳を飲み続ケルト、他の食品から摂取したカルシウムを体外に排泄してしまうデータが1960年代に報告されています。

p45

アステルパームが体重を増加させる理由の一つは、フェニルアラニンアスパラギン酸です。代替甘味料は、依存症になりやすい。

p46

アステルパーム以上にほとんどの加工食品に入っているのがスクラローススクラロースの分子には塩素が付いていて、毒性があると推測されますが、スクラロースは砂糖の600倍の甘さがあると言われており、加熱して138度にナルト、塩素系ガスを発生します。

p53

 グルタミン酸ナトリウムは、出汁の素、漬物、即席麺、かまぼこ、ソーセージ、ポテトチップス、せんべいなどほとんどの加工食品、調味料に使用されています。ネズミ、猿、鶏、うさぎの実験では、肝臓、卵巣、子宮、目の網膜に異常が起きたそうです。

p58

パーマ液を使って、某パン会社はパンを美しく成形しています。臭素酸カリウムという、世界では禁止されている食品添加物で、強力な発がん性物質

p68

F1は一代限りというもので、生育が早く大量生産に適していますが、雄性不捻というミトコンドリア遺伝子異常で花粉を作れない株のタネを使うのです。染色体に異常のある野菜を消費者は毎日食べているということです。

「タネが危ない」野口勲著 日本経済新聞出版社ナチュラルシードネットワークの石井吉彦氏らが警鐘を鳴らしています。

p88

「ファブリーズはいらない」渡辺雄二著 緑風出版

第四級アンモニウム塩が入っていて、アレルギー性喘息が発症した例もあります。

 

読んでハイ終わり、怖いねーじゃなくて、しっかりとメモって、スーパーで買い物する際にはチェックしないと。食品の内容表示も、どんどん巧妙になっていて、一見安全に見えていても、抜け道があるそうな。そういえば食品偽造でニュースになったことって何度かありましたね。あとは、自分の舌が頼りなのだと思います。なんとなく甘ったるいとか、自然の甘みではないという感覚しか、自分を守れない時代になったのだと思います。

本物の調味料を買おうと思ったら、それなりの価格がしますから、それ以外の無駄な買い物をやめて、本物の食材を買うようにしています。美味しい醤油に1つ分のニンニクのスライスを入れて、冷蔵庫保管しています。10日くらい経つと、香りが醤油に移って、醤油が美味しくなります。醤油、味噌、味醂が美味しいと、なんでも美味しくなるなと思います。

一時期、国産輸入ものに関わらず、チョコレートを食べると、口内炎がすぐできる、という繰り返しがありました。サイズは4cmくらいのものもありました。巨大でなかなか治らない。量はそれほど多いとは思いませんが、最悪、ひとかけを食べてもできたので、何度も挫折を繰り返しながら、甘いものを絶ちました。デパ地下の甘いお醤油かけのお煎餅、和菓子、チョコレート系の洋菓子、カステラ、バームクーヘン、一切やめてみて、口内炎が全くできなくなった嬉しさ。

今では、たまに老舗の和菓子は抹茶といただきます。自分で作る葛と黒砂糖や蜂蜜は大丈夫です。あと賞味期限が1日の手作り菓子は、防腐剤が入っていないせいか、口内炎ができませんでした。何よりお菓子を買わなくなると、そのお金が浮くので、その分を本物の調味料を買うお金に振り替えました。そして、虫歯の心配をしなくてすみます。最近は、塩で歯磨きしています。10日に1回くらいは、食用重曹で、そっと歯磨きしますと、茶渋が取れます。

ちなみに、口内炎ができたら、以前はヨードグリセリンを使っていましたが、1週間以上治りませんでした。ティトリーやローレルの有機アロマエッセンシャルオイルを、歯を磨いて重曹でぶくぶくうがいをしてから、綿棒でつけるのが効きました。重曹うがいは、おちょこのような小さい入れ物に水を入れ、重曹をティスプーンの先にちょっと乗せて、かき混ぜるだけ。口の中を中和するのが良いらしいです。歯科医さんのブログで、お子さんで試してみて1番効いたと書かれていて、他にも本間真二郎医師の著書にも、重曹で歯磨きと書かれていましたので、実行しています。

要するに、口内炎なり、肥満なり、何らかのシグナルがあったら、何か食べたものの中に合わないものがあったと判断して、食べたものを書き出したりして、どれをやめたらその症状が出ないか見つけ出し、より自分にとって楽な食生活に変えていけば良いのだと思います。

以前行っていた鍼灸師の方が、グルメな上に、お菓子も何でも召し上がり、しかも口内炎ができない方で、「チョコレートをやめるなんて!体にいいのよ!」と主張されて、残念ながら理解していただけない感じとか、実際に私の解決に至らなかったことがありました。個人個人の体質は違うので、自分しかわからない、自分しか治せない、ことはあると思います。自分で解決できた嬉しさ!自分で悩みを克服できた達成感があります。

30年前は、医師は神のようなところがありましたが、最近は、癌と言われたら、余生を自分で好きなように過ごしたいから、と全て治療をお断りして、世界一周しているうちに癌が消えちゃった、とか医療と関係なく、自分で作ってしまった病を自分で治してしまうケースを読むようになり、自分主体で体に向き合う、という生き方って自然でいいなと思うのです。

腹八分どころか、腹5分でいい、一日二食をお薦め、と苫米地博士も書かれていましたっけ。添加物てんこ盛りなら尚更、満腹まで食べてはいけないってことなのかもしれません。