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「幻のアフリカ納豆を追え!」その1

高野秀行著 新潮社

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ナイジェリア ハウサ族の納豆「ダワダワ」

このボウルが、瓢箪なのだそうです。

ベッド脇に幾つか本を置いています。寝付けない時や、変な時間に起きてしまった時などに。

高野秀行さんの力作「アジア納豆」を再読したら、続編「幻のアフリカ納豆を追え!」が昨年出版されていることに気がつきました。残念ながら、まだ文庫本になっていない。最初から文庫本というか新書版で出したら良いのに。最近、中古本が高くて、以前は1円から100円で本が買えたのが、最低でも500円くらい、送料入れると800円くらいになってしまうので、本を買わなくなりつつあります。たまには定価で買うのですが、プチプチでない封筒で送られてくるようになり、綺麗な本が送られてこなくなり、それなら定価で買う意味がないと、これも買わなくなりました。いずれ図書館で借りてきます。ただ言及してあるサイトがあったので、大体わかりました。

アジア納豆は、一言で言ってしまうと、日本のようにご飯にかける単純な食べ方だけでなく、調味料として使う、せんべい状に平たくして保存する。揚げ物、炒め物、汁物に入れる。アジアの国のマイノリティ民族が納豆を作って食べる。高野さん曰く、日本は納豆後進国。アフリカもそんな感じのようです。アジアは予想していましたが、アフリカで納豆が食べられているという事実は、全く初耳でした。

www.nhk.or.jp

高野さんのインタビューがありました。納豆についても語られています。

www.1101.com

高野
ぼくがすごいなあって思ったのは、ミャンマーとインドの国境地帯に住んでいる
ナガと呼ばれている人たちの納豆。
つい最近までアジア最後の秘境と言われていて、
数十年前まで、首狩りやってた人たちなんだけど。

上質な昆布ダシのような味が出るミャンマー・ナガ族の納豆。上質な昆布ダシのような味が出るミャンマー・ナガ族の納豆。

高野
彼ら、納豆が大好きで、納豆ばっかり食べているんですよ。
囲炉裏の上の吊り棚に、必ず納豆が置いてあるんですよね。
──
東北の「いぶりがっこ」みたいに。
高野
そう、そこで燻すんですよ。
で、1ヶ月くらい燻しておくと、じつにまろやかな納豆ができます。
高野
味も、納豆っていうより、上質な昆布、みたいな旨味がある。
それを料理に使ってるんです。

www.1101.comj

上記の第9回のサイトにある、イラクの大工さんに作ってもらった舟と書かれてい

ますが、この舟、九州の古墳の壁画にあるものと似ていませんか?

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こちらのサイトでは、詳しく読書感想を書いて下さっています。高野さんの本は、爆笑確実タイプの本と、真面目な本があるんです。納豆は真面目な方。ソマリランドのレビューは、笑った、という感想が多いので、ぜひ読まなくては。米原万里さん以来、お腹を抱えて笑い倒す、作家さんにあまり会わないので、楽しみ。ちなみに、奥様と旅行された時の本はつまらないと書かれている方が複数。一人で行かれた時のは、生き生きと、ハチャメチャができるんでしょうね。

booklog.jp