好きなもの、心惹かれるもの

本、音楽、陶器、織物、手芸品をご紹介します。

祖母の花紋折り

子供の頃、明治生まれの祖母に花紋折の折り紙を沢山もらいました。1番上のタイプがお気に入りで、真似をして作ってみました。A4サイズの紙を正方形にして作ると、お札も半分に畳んで入るので、お年玉を入れたりするのに楽しいと思います。

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この八角形のは難しくて、作れませんでした。

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これはハガキサイズ。正方形から作られています。

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元々は、父の海外出張に際して、チップをここに入れたらどうか、ともらった物です。

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こちらは私が成人後に作ったものです。藤色の朝顔のような花紋折は、開くと五角形になるのが面白いです。風車状のは、開くと六角形になります。角度を傾けて折ると、少しずつ形が変わるのが面白いのです。鶴のは、布施知子さんの折り紙の本を見て作りました。

裏と表の色が違う紙を、雑誌から切り取って折ったのが、藤色のとその下の花紋折です。和紙の無地と柄を、二枚重ねて折るのは、ずれてしまったりして難しいと思いますし、最近ではA3くらいの美しい千代紙を見ることはありません。京都へ行けば、便箋を売る和紙の店で見かけましたが、高級な千代紙は高いです。B5かA4の和紙の便箋を利用して作ると便利です。カラーのコピー用紙でも作ってみましたが、やはり和紙は柔らかで折りやすいです。

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"La Llorona"

暗い曲ですねぇ。16歳のロドリゴ君が歌うこの歌を初めて耳にしたので、他の歌手のを探してみました。

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日本人で、彼女にそっくりの女性を知っています。この衣装の頭の飾りが観音様仕様でびっくりです。しかも骸骨がずらりついているし。

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この男性歌手は、ちょっとアップテンポで歌っています。

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今年の所感

先週、突然ノートパソコンが壊れて、画面は真っ黒、もはやただの箱状態に。思い当たるのが、数週間前に1度、50cmくらいの高さから、PCを木の床に落としたこと。壊れたなら仕方あるまい、なしで過ごそうか、としばらくほおっておきました。年の瀬に、混んでいるところへ出たくないし。

昨日、ひょっとして生き返っているかも、と思って電源を入れようとしたら、苦もなく、元のページが出てきました。あらまあ!おめでたい。やはり画面がある程度あって、両手でタイプするのが楽ですね。

今年は、今までの断捨離に輪をかけて、捨てて、捨てて、捨てまくりました。お高いステンレスの、2万円するお鍋、高かったけどあまり着なかった服、譲られた着物や帯で、好みではないもの、バッグ類、ただ持っていてもお邪魔なものたちなどを、徹底して捨てました。またエプロンなどの日用品や、なんだかこれはもう見たくない、嫌というほど着たわ、という普段着も捨てました。捨てていると、どうして今まで、これを握っていたのだろう?と感じるのです。物のメンテナンスにかける時間を、別のことに使いたい。

あとは紙類、書類もなるべく捨てたいです。埃になるだけですし。写真は、流石に躊躇しますね。ポイポイ捨てるのは。でも以前に減らしました。ここ10年は、ほとんど撮っていません。

捨てて良かったことは、まばらしか物がないと、当然探しやすいこと。あーら、こんなところに探していた物があったわ、と物の影から、探し物が出てきたり。そして、お掃除がしやすいこと。女性のスーツって、絹やウールの高級品でも、結婚式やそれなりのイベントがないと、とことん着る機会がないのが困りものです。

これを着ている自分が好きか、元気が出るか、楽しいか、というのが基準だそうで、いくら元が高くても、今、それを着てもときめかないなら、持っていても仕方がない、というわけです。

あまり外に出なくなると、本当によそ行きの服って必要がないですね。むしろ、着心地の良い、綿やウールの普段着が欲しい。気持ちの良いスリッパとか。

来年は、大豆から納豆を作る、スパイスから揃えてカレーを作る、着物を着てお出かけ、などゆったりと時間をかけて過ごすようなことをしたいと思っています。着物は何年も着ていないので、帯を一人で結べるかどうか。youtubeなどを見ながら練習しないと。

 

「ソグド人の美術と言語」

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表紙に、とても色褪せていますが、男性の横顔上半身の壁画が残っています。興味深いところを載せます。

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スキタイの美術を継承している感じです。

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ギリシャの壷の絵にも似ていると思います。

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反田恭平さんと佐渡裕さん

反田恭平さんの4年前のインタビューがめちゃくちゃ面白かった。特に、モスクワ留学中、寮にロシア人の酔っ払ったタクシー運転手が、刃渡り40cmの刃物を首元に突きつけて、お金を要求するエピソードに仰天しました。当時22歳くらい。父親が、高校までの学費しか出さなかったようですが、中学生からコンクールで一位を取り、自力で稼いで、ここまで来られたんですね。一流大学合格したら、ベンツを買い与えるような親も存在する中、自力で実力を認められて、道が開けている反田さんは、人柄もしっかりしているし、将来のビジョンがすごい。

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今年1月に、徹子の部屋にゲスト出演された、佐渡裕さんと反田恭平さんの、ピアニカ合奏がめちゃ楽しい。

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反田さんは、ウィーン国立音楽大学で、指揮を学ばれるそうで、もうウィーンに行かれているようです。指揮をするのも、ご自身の音楽学校を作ることがゴールなので、その一環として、以前から学ばれているとのこと。

佐渡さんと反田さんの相性もバッチリですね。そもそも反田さんは外交的で、人脈も多いから、どんどん発展して行かれそうです。

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「ソグド人と東ユーラシアの文化交渉」

 

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森部豊著 勉誠出版 2014

 

ソグド人商人の立派なお墓の彫刻などが、素敵です。私はソグド人は、商人、僧侶として、長安から日本に移民してきたと思っています。安井、安川、安江、安藤、というような苗字の方々の祖先は、ソグド人かもしれないと想像します。

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ソグド人の実相を知るために適した本。勉誠出版の本は教科書的で、13名の執筆者による小論文の集成になっていてわかりやすいし、参考図書もてんこ盛りです。
胡とはイラン系を指すようですが、ソグド人のことを指すのですね。

宗教:ゾロアスター教、但し仏教僧侶もいる。

例)則天武后に仕えた法蔵はサマルカンド生まれのソグド人
代表的名字:康、安、曹、史、何、石、米
職業:通訳、使者、貿易商人、突厥王族のブレーン、外交官、軍人

 

*鑑真が揚州から遣唐使の船に乗ったとき安加宝というソグド人が同乗していた。

*西突厥可汗が玄奘のためにカーピシー国へつけた通訳もソグド人と思われる。

安禄山はソグド系突厥

*交易ネットワークを各地に持つ、多言語、同族婚姻などは、客家フリーメーソンを彷彿とさせる。

 

”ソグド人の墓と装具” 影山悦子女史の論文から抜粋の写真。

 

P68 ソグド人がゾロアスター教を信仰しながらも中国式の墓を採用した理由は、薩宝、天主という官職につき、中国社会において墓を建てることが許される地位にあったことと関係があるだろう。

 

"突厥とソグド人ー漢文石刻史料を用いて” 齋藤茂雄

p226突厥がソグド商人を中心とした交易ネットワークに加わった。遊牧国家にとって、交易の利益を得ることは国家発展に極めて重要なことだった。

p232 森部豊氏の研究によれば、突厥第二可汗国出身であり、ソグド系突厥である安禄山もまた、幽州に降ったあとに商業に従事するソグド人と連携しており、安史の乱の経済的支援はソグドネットワークが担ったという。

p244 ソグド人マニアクは突厥ビザンツ帝国との攻守同盟の締結に成功する。568年にビザンツ皇帝ユスティノスは、将軍ゼマルコスを返答使として突厥に派遣した。彼はシルジブロスの本拠を天山山中のエク・タグ(ギリシャ語で金の山)を訪れた。
ゼマルコスは可汗の天幕が極めて巨大で、内部も鮮やかな綾絹で飾られ、可汗が金製の椅子に座し、金や銀の動物が配された容器を用い、遊牧民と言えどもビザンツ宮廷にひけも取らない様子に感心している。
こうした品々は、中継貿易に従事していたソグド商人がもたらしたものである。

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風神、雷神の原型でしょうか?面白いです。

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とても興味を惹かれるのが、達頭可汗のコインです。小林惠子先生の仮説のように、聖徳太子が、達頭可汗と同一人物であったとしたなら、一体どこで永遠の眠りにつかれたのでしょうか。どこか草原のクルガンか、それともササン朝ペルシアの領地のどこかでしょうか。

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ブラックペッパー入りチャイ

昨年12月23日に、チャイの作り方レシピ、以下を載せました。今回、Far East Bazaarというナッツなどを売るお店で、スパイスがいい感じに効いたチャイを飲んで、材料を教えていただきました。

シナモンスティック、カルダモン、クローブ(丁子)、アッサム茶葉、牛乳を使うところは共通ですが、ブラックペッパーのホールを入れているそうです。

家でやってみると、美味しくできました。最初は1粒から入れて試してみた結果、1人分に対して、ブラックパッパーの大粒は、5個から7個を入れてちょうど美味しいと思いました。私は最初にマグカップ1杯分の水を小鍋に入れて、材料を入れて弱火で5分、紅茶の色がコーヒーくらいになったら、豆乳を好みの色まで入れて、さらに弱火で数分煮込んでいます。カップにチャイを注いでから、チャイマサラやシナモンパウダー、すりおろした生姜、ミントの葉を入れています。

ブラックペッパーを購入していたのは、お肉の料理の時に使うためでしたが、たまたま未開封のものがあり、ホールのまま使えて便利です。まさか、チャイに黒胡椒が合うなんて意外です。

シナモンスティックですが、スリランカ原産のセイロンスティックでないと、チャイが美味しくならないのが不思議です。セイロンスティックはカシアと呼ばれる安い方のよりも、柔らかく、香りも味も良いです。生八ツ橋の感じ。

この柳宗理の蓋つきのミルクパンで作りますが、注ぎ口が広いので、とても使いやすいです。

www.favoritestyle.jp

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