好きなもの、心惹かれるもの

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龍村織から手提げ

アスターナ古墳出土の壁画を模した、龍村織のテーブルクロス。首にリボンを巻いた羊と、配色の美しさに一目惚れして、昔購入。その隣の地味な配色も、龍村織の布です。大正生まれの伯母が、龍村織の布地を購入して、テーラーカラーのスプリングコートを着ていました。これはその余り布。獅子と鳳凰の柄で、今でも龍村の定番柄です。20年ほど前、高島屋の中の龍村コーナーで、この布地が1メートル3万円で売られていました。コートなら、ざっと3メートル必要ですから、材料費だけで9万円。このブルー系のみの配色は、このときだけだったようです。バッグの反対側には、茶道の袱紗が余っていたので、それを使ってもらってオーダーしました。取っ手の紺色の絹地も、伯母のスーツの余り布です。

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内側は、こんな感じ。モワレ柄の濃淡で、縫って下さいました。

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これも龍村織の袱紗二枚を利用しています。赤の部分は絹のスーツを作った余り布。内側や反対側は、赤系の着物の余り布を使っていただきました。4匹の山羊が、ぐるりと回っている意匠と、色が好きです。

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