吉野信子著
吉野さんの本は、興味深いのですが、私に陰陽五行の基礎知識がないので、全部を理解できません。この装束は目を惹かれる意匠なので、ご紹介したいと思います。
とても珍しい天皇の礼服です。六匹のお並びしている小さい龍たちが可愛らしい。龍の下は山です。鶏、猿、虎の組み合わせはなんでしょうね。宮内庁蔵の孝明天皇礼服だそうです。明治天皇からは、この礼服は使用されなくなりました。
この本には、お揃いの袴部分の写真がなかったので、他から探して来ました。別の天皇陛下の礼服ではないかと思われます。1番下の動物の並び方が違っているのと、烏の形が少し違うように思います。
太陽の中に鳥がいるモチーフですが、前漢のものとされる以下の写真も、面白いですね。ここには下の方に大きな蛇がいるようです。
残念ながら、著書の中に、肩にある月の文様についての説明がありません。写真も小さいので明白にはわかりませんが、おそらく白い兎と黒い兎が向かい合って立っています。二匹の間の壷のようなものと、木のようなものも見えます。この太陽と月の意匠ですが、集安市にある高句麗時代の壁画古墳の4号と5号に、とてもよく似た太陽と月の壁画があったことを思い出しました。ひもろぎ逍遥様のブログに、太陽の中の八咫烏の写真がありました。
社団法人 高句麗研究会様の「高句麗いにしえの地を訪ねて」に掲載されている写真より
右に見えるのは月でしょうか、太陽でしょうか?