好きなもの、心惹かれるもの

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「波斯の末裔」

 
天平時代にペルシアから渡来し、東大寺平安京作りに携わった、測量に秀でた王族の末裔。真田昌幸と信之に、ここまで残酷な仕打ちをされていたとは。司堂家は本当の家名なのでしょうか。伊能忠敬以前に、精巧な地図があったのですね。著者はイラン大使館でも講演をされたことがあるとか。もう90歳くらいの方ですが、ネットで調べても何のデータも出て来ないですね。お顔もわからない。講演を聞かれた方のブログによれば、日本人離れしたお顔だったそうな。
小説スタイルをとっていますが、一族の口伝で残っているのでしょうね。一の蔵にあった、古代の品を入れた櫃の家紋は、どんな家紋だったのでしょうね。ペルシアでゾロアスター教だから、三日月と丸い月を組み合わせたものかしら?
真田昌幸が半年で作らせた上田城には、二つの抜け道があり、一定の人数と振動をもって通ると、鋼鉄の扉が落ちて来て、二度と出られない仕掛けであったとか。忍者屋敷のカラクリも、この一族が作ったものかもしれません。