好きなもの、心惹かれるもの

本、音楽、陶器、織物、手芸品をご紹介します。

コメディバレエ

ツィスカリーゼ校長の、トウシューズを履いたバレエを観たのち、男性だけのバレエ団で、全員がトウシューズを履いて女性役が踊れるという、トロカデロ・デ・モンテカルロ団を知りました。びっくりです。最初、小柄の主役を踊っているのは女性だと思って観ていましたが、全員が男性なんだそうです。最初の動画は、全画面では観られませんが、画質は良いですし、結構長く観られるので楽しめます。

トロカデロ・デ・モンテカルロ・バレエ団による「パキータ」

PAQUITA - Les Ballets Trockadero de Monte Carlo from The Trocks on Vimeo.

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コメディを目的とした、クラシックバレエって他にもあるんですよね。

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コメディアンヌ役の子は、メガネをかけるのがお約束みたいです。おそらく余興としてだと思います。普段は真面目なバレエを踊られているのでは。

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イギリスって、ミスター・ビーンみたいな、こういう子供っぽいのも人気あるみたい。

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ツィスカリーゼ校長のこのバレエ「ツィスカリーゼのジョーク」は、ショスタコビッチの「大きな嵐」という曲の一部を使っているそうです。

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”Nikolai Tsiskaridze is joking”

Watch only for those with a good sense of humor! :)

Fragment from D. Shostakovich's ballet "The Bright Stream".

 

ニコライ・ツィスカリーゼ校長

校長にエレガントでない、と叱られて涙目のリジー

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強烈なカリスマ性のあるツィスカリーゼの校長としての日常がよくわかる動画を見ました。米原万里さんの小説に出てきた教師にそっくり。叱り方が比喩に満ちています。

そしてこのNHKドキュメンタリーの動画。これは将来のプリンシパルを目指す、すなわち王子様役しか踊らないような男子のバレリーナの授業を追っています。生徒によると、動画はロシア語から英語に翻訳されていますが、正しくないところもあるそうです。昨今は、海外からも受け入れているんですよね。とても引き込まれました。ロシアのバレリーナは国家公務員だそうです。

登場人物は、クラストップのミーシャ、米国出身、2番手のマルコ、フィンランド出身、父米国人、母日本人(横綱朝潮の姪)のアロン、ベラルーシ出身の美形、モデルで学費を支払い、家族に仕送りもするキリル。

4時間にわたるバレエ実技の国家試験に送り出す生徒達に、"Smile, everyone! Remember I love you all! You'are the loveliest dancers in the world!"と言っておまじない?の指を5回鳴らしたり、生徒の髪を自らスプレーで直したり。マルコの就活がうまく行かなかった時の校長のセリフ。「私はもう君に既に恋している。審査員たちも君に恋するように踊りなさい。」

卒業公演の前に、生徒の冠を自らつけてあげたり。「ダンサーは舞台で美しく輝く泡しか見せてはいけない。」

講義中のTシャツの柄が、アニマル柄とか愉快な柄が多くて、それも何気に可笑しい。このNHKドキュメンタリーは賞を取ったのだそうで、世界的に見られている動画なんですね。そして、ツィスカリーゼ校長が益々注目されているらしいです。

ツィスカリーゼは、ボリショイバレエ団に入るのも、グルジア人だから、と最初は落ちていて、当時の芸術監督の鶴の一声で入団が決まったり、入団後も上手すぎて虐められたり、怪我をしたこともあったそうで、そのせいか現役プリンシパル時代に、バレエ教師の資格を取り、現役時代から後輩を教えていたのですね。

Future Princes of Ballet! The Vaganova Ballet Academy

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4時間の実技試験、審査員側から撮影した動画がありました。

後列左端がマルコ、その右がミーシャ、前列左がキリル、前列右がアロン。

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試験前日から熱を出した1番長身のキリルですが、クラス1番のミーシャよりも足が高く上がっていることに気がつきました。ボリショイが見込んだのは柔軟性と背の高いプリマに負けない身長の高さ、王子役にふさわしいエレガントさもあるのかも。容姿、そこにただ立っているだけ、歩いているだけで絵になる雰囲気、オーラを醸し出しているかどうかは、バレリーナにとって大事な条件なんでしょうね。クラスNo.2のマルコは、試験ではジャンプの着地でふらついているし、あがってしまっていたように見えます。本番で力がきちんと発揮できないと、認めてもらえない傾向にあるようです。キリルを中心に、動画からポーズを見てみました。

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実際の実技試験の動画

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アロンは背が低いので、入団後に王子をすることはないから、と学校内の公演で、くるみ割り人形の王子役をやらせた校長。主役は1番上の写真の女の子リジー・アブサドジャニシビリです。

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 キャサリン宮殿で行われた、ワガノワ・バレエ学校の卒業式だそうです。

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アロンの日本人ママが書いているサイト

www.j-news-uk.com

 

モデルをして学費を稼いでいたKirill Sokolovskiのインスタグラムはこちら。ボリショイバレエ団で、順調にやっているようです。

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https://www.instagram.com/kirill_sokolovski/

 

 ツィスカリーゼ校長のバレエ講義。自宅で撮られたもの。

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そして可笑しいこの動画。これもご自宅ですね。練習しているのは、イリヤ・クズネツォフ、ツィスカリーゼ校長のモスクワ・バレエ・アカデミー時代からの同級生だそうです。ツィスカリーゼ校長は、若き頃から日本公演に来ていて、歌舞伎や能も知っている。日本でもバレエが盛んなことを知っていて、ワガノワの学生達を連れて、公演にも来日しています。このブタさんTシャツも笑えます。

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これは永遠の迷作。誰も真似できません。

Tsiskaridze Jokes

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 若い頃の写真、とてもハンサムですね。

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モデルとしてもサマになりすぎる。

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ヤフー智恵袋で、以下のように説明している方がありました。

「ツィスカリーゼは怪我も意地で克服して長年ボリショイで踊っていたのに、経営方針をめぐるドロドロの闘争で上層部と激しく対立したために放り出され、ワガノワバレエ学校生え抜きの関係者に大反対されて揉めまくったあげく校長に着任した人です。世界中どこでも、バレエ団やバレエ学校の経営に携わる人たちは皆、商業主義や政治的思惑に振り回されずにバレエを継承発展させたいというプライドと、そのプライドを切り売りしないとダンサーの待遇や興行を維持できないという現実の板挟みだと思うんですよね。ツィスカリーゼも、バレエへの注目度をあげたい一心で情報発信し、少しチャラいインタビューやら撮影やらファン対応やらもこなしつつ、死にものぐるいで踊ってきた自負があるんじゃないでしょうか。そして今は、ボリショイ経営陣のことも、外様のくせに校長なんてできるのかと揶揄する人たちのことも、何年もかけて成果を出して見返すしかない。」

藤井裕子ブラジル男子柔道監督

 

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ポルトガルとブラジルの歌を色々聞いていたら、こんな話題が目につきました。

「この人は多分逃げないだろうと思っていた」に大爆笑。澤穂希さんのように天才的なプレーをする人は、ご本人がコーチはできないと言い、藤井裕子さんのように試合でトップには行けなかった人が、弟子に金メダルを取らせるというのが面白いなと思います。

とてもユニークな方ですが、ご主人もすごい。そして、ブラジルの社会が、監督中に2人妊娠出産して、全然問題な〜い、おめでとう!という包容力の高さ。かえって実家の両親や友人に何を考えているの、と大批判されたことの辛さ。でも何と言っても職場と夫が賛成に回っていて、結果も出して認められて。世界的にも、男子柔道の監督が女性というのが、藤井さんが初めてだそうです。堂々として、かっこいい方ですね。ワンピースを着た写真はもっと美人に映っています。睨みを利かすと、表情が変わりますね。

英国女子柔道をコーチ、2012年ロンドン五輪で英国女子代表は78kg級で銀メダルを、78kg超級で銅メダルを獲得。ブラジル男女柔道コーチ後、リオ五輪で女子柔道金メダルと銅メダル、男子柔道銅メダル獲得。着実に成果を挙げさせた。そのあと国際大会で結果を出せなかった男子監督が世間の批判を浴びて辞任後、ブラジル五輪委員会の会長に呼ばれて言われたセリフが素晴らしい。

『あなたは、外国人であってもブラジル柔道の発展のために全身全霊を捧げてくれることを証明し、これまでの支配的な物の考え方を打ち壊してくれた。今度は、女性には男子トップ選手の指導はできない、というパラダイムを壊してほしい

このアンダーラインの文、ブラジル人の柔軟な考え方がよくわかります。それを聞いた藤井さんが武者震いした、のがまたすごい。器が大きいんですね。

number.bunshun.jp

Chitãozinho & Xororó

ブラジルのオーケストラにギターも加わるのが面白いなと思います。

 このブラジルの"Luar Do Sertão" 「彼方からの月光」というような意味の曲が気に入って動画を見ていたら、この動画の今映っている男性の声がとても良いので名前を探しました。

10人の歌手のうち、右から3人目の可愛い女性はSandy、左から2人目のショートカットの若い方は、女性でした。この動画はChitãozinho & Xororóのデビュー40周年記念コンサートのようで、ゲストが8人なんですね。

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2人コンビの歌手Chitãozinho & Xororóというグループ名で、兄弟であることがわかりました。私が良い声だと思ったのはXororo(Durval de Lima)でした。お兄さんの方は、いつも帽子を被っています。

Chitãozinho & Xororó (Brazilian Portuguese are a Brazilian sertanejo duo.

Chitãozinho is the stage name of José Lima Sobrinho and Xororó of Durval de Lima.

Their music, which combines traditional Brazilian caipira with pop, was instrumental in establishing the sertanejo genre. They have sold over 30 million albums since their first album was released in 1970.

Chitãozinho & Xororó are brothers, and were trained in music by their father, a vocalist and composer.  Their debut television appearance came in 1967 on Silvio Santos's show. Their first album was released in 1970, and the following year they appeared in the film No Rancho Fundo. Their fame and album sales steadily increased over the 1970s; in 1982, their Somos Apaixonados sold over a million copies. 

The duo continued to win international recognition, performing in Las Vegas in 1989 and in 1993 in Miami with The Bee Gees. Their first Spanish language album appeared in 1991.

 

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40周年コンサートのゲストとのコラボも良いですね。

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Luciana Bably

The Voice Portugal 2020に出場した、リオデジャネイロ出身33歳のLuciana Bablyという歌手を探していたところ、The Voice Brasilに26歳で出場した時のデータがありました。

Luciana was born in Rio de Janeiro and is 26 years old. As a teenager, she got her first guitar and started studying music. She soon started to perform in bars and participated in some MPB festivals, where she won prizes for best interpreter. She was a bank employee, tour guide, waitress, took theater courses, but currently dedicates herself entirely to music.
Her main references are Maria Bethânia and Elis Regina and her style is MPB and Pop Music.

ポルトガル語で書かれたサイトがあったので、Maria Bethaniaとはどんな歌手?とまず検索。この最初のGostoso Demaisという曲が、私には、以下のエルビス・プレスリーが歌った"Let It Be Me"という歌にそっくりに聞こえるのです。アレンジは違いますが。

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エルビス・プレスリーの"Let It Be Me"

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Elis Reginaはどんな歌手?と検索したら、ルシアナがプリシラという伴奏者と歌った"Coe Nossos Pais"という曲が出てきました。驚いたのは、ルシアナがエリスのそっくりさん、まるで本人のような声と歌い方だったこと。

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これがルシアナと伴奏者のプリシラ。ベスト8で終わりました。

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意図的に、憧れのエリスに似せて歌っているのかもしれませんが、、、コピーしなくても、ルシアナは上手なのに。

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こちらは、優勝したルイシュ・トリガチェイロ23歳と、コーチのマリザ。サンバ調のアレンジが楽しいです。

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Luntaの小さい旅、大きい旅

アフリカから南極まですとっ飛び。温泉インデックスも充実しているLunta様の旅ブログ。アジアの、私が行ってみたいと思った遊牧騎馬民族が闊歩していたような地域にも行かれています。現地の食べ物事情もよくわかるし、もはや私は、これを拝読するだけで、海外も国内も、行った気分になっております。

 

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お雛様

今年は例年に輪をかけて手抜きで、お雛様を出しました。題してピクニック。通常は、お内裏様とお雛様は、畳のような二重の台の上にお坐りになられるのですが、その台を出す元気がなかったので、フィリップ・モリスの赤系の布の上に、そのままお座りになられています。左右には、おちょこのような小さな有田焼のミニチュア花瓶に庭のヒヤシンス。前にはお供え物のお菓子がどどーんと。

屏風や台が重いのです。屏風もかなり重かったので、早々に処分。もっと軽い素材で作って欲しいな。そして、購入したお雛様が、今思うと、でかすぎたのです。ともあれ、外の空気を吸っていただくべく、箱からまずはお出しするのが第一目的。今日は香りの良いフリージアもお供えしました。

そうそう、それから20年ほど見かけなかった、ひなあられを地元のお店で発見したのが大ニュース。見ると、京都のお店のものでした。私が子供時代は、このひなあられが1番雛菓子として主役で、あとはひし形のお餅、おこしもの、と呼ばれる月見団子と同じ素材の餅系のお菓子。どこのスーパーでも売られていましたし、デパートでは有名和菓子店が、高級ひなあられを売っていたものです。簡単なお菓子のはずなのに、なぜか見かけなくなってしまった幻の雛あられ。とっても懐かしいです。

そして向きですが、向かって右がお内裏様。これはご本人様からみて、左が上席だからだそうです。京都のお雛様は、そうなっていますね。

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