好きなもの、心惹かれるもの

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HELVA ハルヴァ

ロシア語通訳の米原万里さんの「旅行者の朝食」という著書で紹介されていたハルヴァというお菓子。幻の絶品お菓子のように書かれていたので、是非一度は試食したいと思っていました。落雁のようなものかなと想像していましたが、今回Amazonで売っていたので、買ってみました。本を読んだのは、十年以上前だと思います。当時はネットでは探せませんでしたが、今は業務スーパーでも売られているのだとか。ハルヴァは、メーカーでも味が違うでしょうし、中東、トルコとロシア語圏でも、味が違うのだろうと想像します。インドにもあるみたいです。とても似た感じのお菓子が、インドのメーカーから出ていました。

肝心のお味ですが、きな粉とバターを合わせたようなもの。私は3口くらい食べて、美味しいとまでは思えず、もういらないと思いました。これを日本人向きに改良したのが、落雁で間違いないだろうと思いました。トルコ、中東、東欧で食べられているらしいです。つまり遊牧騎馬民族が闊歩していた地域のお菓子では。

前にも書いたと思いますが、他にも遊牧騎馬民族がいた場所に残る牛皮のお菓子。例えば生八ツ橋がそうです。羽二重餅も、その仲間ですね。アテネやパリで、10cm四方の正方体のサイズの牛皮を売っているのを見ました。イスラエルのお土産を友人宅で食べた時も、牛皮が3cmくらいの塊になったお菓子でした。中東では、このお菓子は6世紀くらいからあるのではないでしょうか。長安を通って、このお菓子も日本に伝わってきたのかなーと思います。聖徳太子も食べたかもと思うと感慨深いです。