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「気功洗脳術」

苫米地英人著 マキノ出版

 

織田隆弘師という、大正生まれの真言宗密教大阿闍梨の方の本を以前10冊読みました。作家の遠藤周作氏との対談もありました。この方は、加持で癌などの難病を治す力のあった僧侶なのです。高野山で修行中には、愛親覚羅溥儀の従兄弟さんに加持をして、病気を治していたそうです。その方に、満州に仏教のお寺を建てるから、住職としてきてくれないか、と聞かれたこともあったそうです。行っていたら、日本に帰って来れなかっただろうと書かれていました。

さて、この織田隆弘氏が、張永祥氏という道教の僧侶で、且つ気功で病気を治す治療を瀋陽でされていた方の後見人をしていたのだそうです。もともとは、田中角栄氏の病を治してもらうため、秘書がスカウトして連れてきたのだとか。真紀子氏の反対で、治療はしなかったけれど、お嬢さんが日本から離れたくないと言ったので、シンガポールに移住するのをやめて、帰化されています。

そして、苫米地氏は、織田隆弘師に何年も弟子入りして加持を習い、且つ、張氏にも弟子入りして気功を学んで、脳科学者として研究した結果、どちらも同じものであるという結論に達したのだとか。私は偶然、先に織田師の本を読み、癌で他界した父が、これを知っていたらまだ生きていたのかもと感慨深く思ったのでした。その後に、苫米地氏の本と張氏の3冊の著書を図書館で借りて読み、最後にこの3人が繋がっていたことを知ったのでした。張氏の著書は、講談社から出版されたものや、帯津医師との共著もありますが、絶版なのです。

この本では、張先生の簡単な気功をいくつか紹介されています。張先生の動画もいくつかyoutubeに出ています。ただ、力を抜いて、これをやるのは私にとっては意外と難しい。それでもやり出してからは、3年経ちました。太極拳も2年習ったのですが、振り付けが私は全部覚えられなかったので、動きがシンプルな気功の方が、自分にはあっているかなと思ったのです。全国に、張先生から気功を習った方が教室を開いたりされているので、最初は習いに行くのが良いと思います。私は洗脳術的な使い方はしません。あくまで、体のコリをほぐすのが目的です。