サラサーテ本人が弾いた「ツィゴイネルワイゼン」の録音を聴きたいなと思っていたら、こちらのブログ様が紹介されていました。
タイトルの「ツィゴイネルワイゼン」Zigeunerwisenはかつては「ジプシー」と呼ばれてきた移動民族「ロマの旋律」を意味しています。「Zigeuner(ツィゴイナー)」はドイツ語で「ロマ」を意味しています。
移動民族であるロマの音楽はその地域によっても特徴が異なりますが、特にハンガリーにおいてはその影響が顕著です。
ハンガリーの音楽、ハンガリーの民族舞曲は、時としてロマの音楽と混同されやすく、ブラームスの「ハンガリー舞曲」、リストの「ハンガリー狂詩曲」などはそうした音楽の影響を受けた作品です。
ハンガリーのロマを代表する音楽として「チャールダーシュ(チャルダッシュ)」と言う舞曲があります。
「Lassan(ラッサン)、Lassú(ラッシュ)」と呼ばれるゆっくりした部分と、「Friska(フリシュカ)、Friss(フリッシュ)」と呼ばれる速い部分からなるその音楽の特徴は、この作品の中にも色濃く反映されています。
チャールダーシュ(チャルダッシュ)と同じように、第1部は「Lassan(ラッサン)、Lassú(ラッシュ)」と呼ばれるゆっくりした部分、第2部ではハンガリー民謡を題材とした優美な旋律が奏でられ、ここからの第3部は「Friska(フリシュカ)、Friss(フリッシュ)」と呼ばれる速い部分でクライマックスを迎えると言う構成になっています。
短いオーケストラの序奏に続き、独奏ヴァイオリンが生き生きとした旋律を刻みます。
その旋律の中にはヴァイオリンの名手サラサーテらしい、ヴァイオリンの技巧が巧みに散りばめてあります。
パガニーニもよく用いた左手のピチカートもそんな技巧の一つです。
以上上記のブログ様より
うーん、私は、サラサーテ本人の演奏よりも、ひまりさんが8歳の時にモスクワで弾いた「ツィゴイネルワイゼン」が断然好きです。彼女の演奏には、冷たさではなくて、ひだまりの暖かさがありますね。