15年ほど前に行った、フランスのルーアンにある、教会を改造した鉄の装飾品の博物館です。HPからもあれこれ所蔵品を見ることができますよ。
この飾り窓?は繊細でおしゃれです。
アイアンレースと呼ばれる、鉄のバルコニーの飾りとか、素敵ですよね。例えばこういうの。
このブルターニュの民家の家の窓の、ト音記号も鉄格子をおしゃれにアレンジにしていますね。楕円形の窓だからこそ、よくマッチしています。
これはデジョンだったか、パンデピスで有名なお菓子屋さんだったと思います。
階段を登った2階に、細かいものの展示がショーケースに入っています。
これアイロン台。
これが鍋敷きかしら。
透かし彫りの意匠は、世界的に大流行した装飾法ですね。ドイツだったか、どこの宮殿で見た本だったか覚えていないのですが、おそらく銀製で、本にカバーのように被せてあるのかもしれません。天使の衣装が素敵で写真を撮ったものです。
東洋の透かし彫りの技術といえば、ルーブル美術館のイスラムセクションで見た、トルコの13世紀くらいの船の錨が印象的でした。先端の三角部分の透かし彫りの模様は、法隆寺の屋根からぶら下がっている飾りや、仏具に漆塗りで描かれている文様にそっくり。上の長方形部分は、文字になっていると思いますが、船の名前か、王様の名前を彫ってあるのでしょうか。仏像の展覧会は、山のように開催されますが、お寺や神社の建築などの装飾品の展覧会は見たことがありません。アラビア美術だけの展覧会を見てみたいです。
唐草模様やハート型。目立たないところをおしゃれに補強しているんですね。ハート型は、紀元前、かなり昔から世界中でデザインされていて、なぜだろう?と思っていましたが、もしかしたら、葉っぱの形だからかもしれません。ハート=心臓を表すというよりは、植物の葉で、ハート型が多いからかもしれないと思いました。古代から植物は、薬草として、もしくは毒草として、使用されてきたわけですから。