マルガレーテ女王が、園芸、バレエのコスチュームデザイン、童話翻訳、クロステッチ刺繍デザイン、ご自身の衣装デザイン、朗読、考古学を趣味とされていることは知っていました。このほど、女王の刺繍コレクションの展覧会がデンマークで開かれているとか。ネットで作品を拾いました。大変豪華です。100近くもの作品が、来年1月2日まで展示されているそうです。
In the exhibition called "The Queen's Embroidery", nearly 100 of the Queen's private embroideries are displayed. Queen Margrethe has always been interested in needlework. During the pandemic, the Queen has had extra time for her hobby and this has resulted in a more production of embroideries by her. The exhibition can be visited until January 2, 2022. The collection includes pillows, furniture, table linen, advent calendars, clothing and accessories, including a pair of clutch bags the Danish queen made for each of her daughter-in-laws.
刺繍の個展はここで開かれています。
オープンされたばかりなのでしょうか。
アンデルセンの童話の一場面かのようです。
チェックの布地に刺繍をアップリケするアイディア、素敵。
太い毛糸のような糸で、//////の方向だけに刺繍するタイプですね。Xになっていないのが写真から見えます。抽象画のような美しい絵、そして配色も美しいです。2001年に作成されたのかもしれません。右下にM2001と刺繍されています。
この刺繍個展がなされた場所は、妹のベネディクテ王女が館長をなさっていらっしゃるのですね。ベネディクテ王女が刺したクッションだそうです。リバティプリントに縫い付けてあるのがおしゃれです。このリバティ柄、私も持っています。
このクッションは、全面が刺繍のようです。毛糸のような太い糸ではないかと思われます。おそらく、X刺繍ではなく//////のように斜めの線のみで刺していくタイプだと思います。プチポワンと呼ばれる、細かい刺繍と同じやりかたです。
クリスチャン王子のためのアドベントカレンダー
イザベラ王女のためのアドベントカレンダー
ヴィンセント王子へのアドベントカレンダー
ヨセフィーネ王女へのアドベントカレンダー
可愛らしい画風
刺繍のパーティバッグ、可愛いですね。
Bが刺繍されているバッグが2つ、Eが1つあるようですが、Bはベネディクテ王女へのプレゼントかもしれません。
メアリー皇太子妃へのプレゼント
マリー、ヨアキム王子妃へのプレゼント
携帯ケースでしょうか?
ブラウスの前立てと袖のカフスに刺繍、バッグも。昔、ブラウスに刺繍したことを思い出しました。
このように、グラフ用紙にデザインを起こされるのですね。とても緻密。
どれだけの大作なんでしょう!宮殿の長い大テーブル用なのかも。リネンにクロステッチするのは、マス目がないからすごく難しいと思うのです。素敵なデザイン、そして赤なのが食欲をそそりますね。フランス風だと思いました。フランスには、このような茶系の麻に、赤い刺繍糸だけで刺繍する本が売っていました。でもこんなに凝っていません。女王陛下のセンスが光っている作品だと思いました。
ナフキンの角には、王冠とマルガレーテ女王のエンブレムが刺繍されています。
お魚の表情がすてき。
刺繍の椅子は実際に見たことがありますが、女王陛下の色彩が明るくて、春らしく、そして銀の枠とハーモニーがぴったりですね。
ここまでが、今回の刺繍展覧会に出品されている作品です。
そのほかにも、マルグレーテ女王が刺繍された、教会の祭壇を飾るクロスが二点、ネットに上がっていました。
正確にどれが女王のデザインとは確証できませんが、お召し物をご自身でデザインなさるようです。とりわけ結婚披露宴をデンマークのフランス大使館でなさった時にお召しになった、西陣織から作られた、1番左のドレスは目を惹きます。
その他のマルグレーテ女王の趣味の写真は以下に。
劇場で女優のように朗読をされているのではないかと思います。表情豊か。
ロシア人形に扮して何かの朗読でしょうか?
舞台俳優の才能おありですね。
ダンスも披露。左が先生のようです。
頭の飾りが中央アジアの民族のものに似ています。苗族かしら。日本の埴輪もこのような帽子を被ったものがありましたっけ。ブラウスはインド刺繍かしら?銀のバックルですが、ギリシアの伝統的なタイプでした。
このバティックのワンピースをリフォームして、上のスカートになさったようです。
王立バレエ団くるみ割り人形の衣装を女王がデザイン。カーテンコールでカーテシーをなさいました。
国民への大晦日のスピーチのあと、プライベートの年越しパーティにお出ましの際の仮装。これは心の女王の仮装だそうです。ハートの冠も、女王陛下のお手製。
人生を楽しんでいらっしゃいますね。
贈られた民族衣装
薔薇を育てていらっしゃるのですね。
バレエのコスチュームや小道具まで制作なさる女王
デコパージュ中の女王
2009年マルガレーテ女王が脚本、衣装、デコパージュによる舞台背景を担当された映画、アンデルセン「野の白鳥」が公開されたそうです。
女王のデコパージュ作品
女王が描かれたイラストのトランプ。可愛い。スカーフとかハンカチで欲しいです。
18世紀に活躍したデンマークの有名な劇作家、ホルベアの時代のカップルを女王陛下がデザインされたクロステッチのデザインのカレンダー。レンダーとレオノラの出会いから結婚までデザインされている。
このスカーフの巻き方、トリコロールの配色もおしゃれ。
考古学の調査中と思われます