みどりさんも龍さんも空手ができる
みどりさんの母が非常に個性的で、10代までのみどりさんはかなり振り回されています。母、五嶋節さんもバイオリニストで、ドイツのオーケストラの入団が決まっていたのに、両親の大反対でバイオリンを没収され、見合い結婚させられてみどりさんを産む。みどりさんが天才的だったので、ジュリアード音楽院の有名なドロシー・ディレイ教授にテープを送ったところ、入学を許可され、母子で渡米。離婚はその前から、母はしたかった模様。ジュリアードでは学費無償の特待生。ところが、ディレイ教授のアシスタントをしていた金城摩承(まこと)氏と節さんが不倫、みどりさんは15歳でジュリアードをやめてしまう。やめたら二人は会わないから別れるだろうと思ったのでしょうか。節さんに、勝手にジュリアードをやめたのだから、学校へ行きなさいと言われて通うものの、地元の公立高校ではいじめられ、手だけは踏まれないように必死だった、と読んだことがあります。ディレイ教授は後から事情を知って、みどりさんに無償でレッスンを続けてあげると言われたのに、みどりさんは行かなかったそうです。
上から2つめの動画では、リハーサルでみどりさんは指揮者でなく、母親の手信号ばかり見ています。節さんと結婚するために、金城摩承さんは、バイオリンをやめる条件で前妻に離婚させてもらい、二人にはバイオリニストの龍さんが産まれます。というか離婚前に、妊娠はされていたのです。そこまで一気に関係が進むのは、余程相性が特別だったのでしょうね。また節さんも高齢出産で、どうしても今、産まなくては、という焦りはあった様な気がします。このひとの子供を絶対産む!という節さんの強い意思を感じます。みどりさんが大学に入るまで待つ、という様な余裕が、金城さんと節さんに見受けられないのです。
みどりさんは22歳のとき摂食障害で、入院もされています。その後みどりさんは、ニューヨーク大学心理学で修士取得。21歳で非営利団体を立ち上げ、世界中、米国中の小、中学校へミニコンサートを無償で提供するという奉仕を27年間もされているんですね。国連ピース・メッセンジャーも。みどりさんは、節さんが卒業した相愛大学の客員教授になっています。
龍さんは、相思相愛の両親から生まれたせいか、いつもニコニコされています。みどりさんの稼ぎで食べていた頃もあったはずですが、龍さんは、金城さんはセガの副社長、豊かな暮らしと愛情に包まれて、姉のような貧乏や母子家庭と苦しむこともなく、とても対照的な姉弟の人生に見えます。
アバド指揮
みどりさんがフューシャピンクのドレス、珍しいです。よくお似合い。
カーネギーホールのコンサートで、彼女は右手中指にダイヤの指輪をしています。とても嬉しそうで、もしかしたら彼にもらったものかしら、と思いました。
みどりさんのチャリティだと思いますが、カルテットの動画はこれだけのようです
節さんは、相手の金城さんが離婚前に妊娠、龍さんは天真爛漫。苦悩のみどりさん、16歳頃弟が産まれたわけです。ドイツのオーケストラで活躍する夢を永遠に絶たれた節さんは、お子さん2人にその夢を託して、見事お子さん達は世界的に有名になったのですね。