吉村正著 地湧社 2010
赤ひげ先生というか、江戸時代のような環境で、自然出産をさせている産婦人科医の吉村先生が、日本民家で産婦たちに雑巾がけや薪割をさせて、帝王切開、会陰切開などの手を加えず、赤ちゃんが出たい時に出て来られるようにされている様子を描いた本です。逆子も、人工的に手を加えずとも、赤ちゃんが自分で回転して、直しながら出てくるそうです。気持ちの良い日本民家の畳の上に布団を敷いて、その上で出産するそうです。そして、ようやく出てきた赤ちゃんは、産湯など使う前に、まずはすぐにお母さんの腕に抱かれます。
最近の妊婦さんは、この日に病院の予約を取ったから、と、まるで美容院の予約を取るかのように、帝王切開の手術を予約するらしいです。5人に1人が帝王切開なんて。どうしても自然分娩では、難しい場合だけだと思っていました。
この赤ちゃんの、なんて純粋で幸せそうな顔!幸せのおすそ分けをもらえます。