デービット・スーシェがポワロ出演前、ピーター・ユスチノフがポワロ役の時、ジャップ警部役で共演していたのは面白いですね。スーシェポワロシリーズ中、最もコメディタッチなのが「ベールを被った女」です。ポワロとヘイスティングスが容疑者の家にこっそり押し入り、証拠品を探し出すのですが、ポワロは通報されてしまって独房へ。助けに来たジャップ警部に、Mag Dogと呼ばれている、と茶化されています。宝石泥棒二人組が、博物館の休館中の剥製の部屋に逃げ、どこに隠れたか探すジャップ警部の可笑しさは必見です。
ポワロの指輪は、プレゼントされた花瓶のブローチとお揃いの石ですね。タンザナイトか紫ガーネットかしら。
ポワロ役 ユスチノフ、ジャップ警部役 スーシェ
ロシア語動画 「ベールを被った女」
チョコレートbox事件 ポワロがベルギーの警官だった頃の事件で、依頼人の美女が、あの銀の花瓶のブローチを贈ったベルジニー。
ヘイスティングスも天然ボケがなんとも可笑しく、ミス・レモン、ジャップ警部の配役は1番好きです。この4人が揃うとなんだか楽しい。
「ひらいたトランプ」と邦訳されているこのストーリーの中の、ポワロがフランス製の1つ35シリングする高級ストッキングを19足購入するシーンが面白いです。35シリングって5千円くらいでしょうか?1万円?容疑者の女性の盗癖を確認するために、ポワロは購入したのですが、最後はミス・レモンにあげたのでしょうか。
このランジェリー店の女性のフリルのワンピースが可愛らしくて。この棚の箱は全て、ストッキングが入っています。1つの箱に1足のストッキング。高級品だったんでしょうね。
アガサ・クリスティのドラマシリーズで目に付いたのは、当時のヘアスタイルや衣装、ブローチ。ミス・レモンのくるくる前髪は、当時流行だったんでしょうか。あらすじは知っていても、小物を見ているだけでも楽しいです。ジャップ主任警部がベルギーで叙勲された時のリボンが、V字型で珍しいものですね。
スカラップの凝ったスーツ
チョコレートの箱事件で、ポワロの初恋の依頼者ベルジニー・メスナールが、お礼にプレゼントした、銀の小箱に入った宝石つき銀のブローチがクラシック。ポワロは花を入れて、いつもこの銀のブローチをしていましたね。
ロサコフ伯爵夫人から、ポワロへのプレゼント 「ヘラクレスの冒険」に出てきます。
ロサコフ伯爵夫人が、スイスのホテルでつけていたブローチ。
「 ひらいたトランプ」に出てきたペンとインクを置く銀細工がとても素敵です。