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浅井一彦博士

本社は函館、ショップは東京成城にあるアサイフーズクリエーションに試供品を注文した時に、同封されていた冊子「浅井一彦物語」です。

外交官試験に合格していたのに、官報に合格者として名前を載せなかったミスがあり、外務省に入らず、企業大倉組に入社。後から外交官用パスポートは支給されたそうです。ベルリン駐在中、戦時にて防空壕に入っていたら、ユダヤ人女性が、娘を屋上の洗濯置き場に置き忘れてきたと泣きつかれ、助けに行ったら、爆撃で建物ごと火事になり、女の子を抱きかかえたまま屋上から飛び降りて気絶&骨折。一部始終を見ていた老将軍からの訴えで、当時の最高勲章をヒトラーから授与されたのだとか。副賞が新車。その後ドイツ人秘書だったエリカさんと結婚。妻と子供たちを疎開させている間、博士はソ連兵に捕まりドレスデンの監獄入り。外交官パスポートを軍人に見せたら、モスクワに送られ、釈放されたとか。

博士はドイツに残した妻子を助けに行きたくて、マッカーサーに英文の直訴状を書き、副官に手渡していますが、ビザという形もできる前に、許可は3日後に下りたのも流石です。結果としては、東ドイツにいた妻子は、スイス赤十字に移されて、そこから船で帰国の手配をしてもらえたという、恵まれたハッピーエンドになりました。昭和天皇から、紫綬褒章も授与されていらっしゃいます。

私が博士を知ったきっかけは、中村篤史医師のブログから。博士は他界されていますが、最近、米国のユダヤ団体から、ユダヤ人親娘の命を救ったことで表彰されたエピソードも書かれています。助けられた少女と母親が、長年博士を探していたのだとか。戦後はまだ終わっていないところがありますね。

製品も素晴らしいと思いますが、創始者の浅井博士の人生がすごくて感心してしまいました。私はここの基礎化粧品を買ってみました。麹会社の化粧品と迷いましたが。もともとお化粧はほとんどしませんので、肌荒れしないためのメンテナンスに良さそうと思って。