兵庫県立考古博物館加西分館に、古代の鏡302枚が千石コレクション(寄贈した収集家)として写真が見られるのはありがたいですね。初めて見たタイプの鏡をこちらから拝借します。
鋸歯縁鏡 16.3cm 紀元前15世紀 商時代
十字架の透かし模様が特徴的。歯車のような周囲の縁も独特ですね。
四山字紋方鏡 紀元前3世紀 11.4cm
中央の、ハートが4つあるのが可愛らしい。
龍紋透彫鏡 紀元前4世紀 戦国時代 9.4cm
漆彩龍紋鏡 紀元前3世紀 漆 13.5cm
漆の鏡、初めて知りました。保存状態が良いのか、まるで新品のようですね。
漆彩龍紋鏡 紀元前3世紀 漆 13.9cm
躍動感のある図柄ですね。
鍍金龍紋透彫鏡 紀元前2〜1世紀 前漢 5.3cm
華やかな金龍です。5cmと、とても小さいので、お守りでしょうか?服に縫い付けたのでしょうか、he縁の上と下に穴があります。
鏡の中に異素材の石を嵌め込んだ、珍しい鏡ですね。中央は桃?
鍍金方規矩獣紋鏡 紀元前1世紀 前漢 14cm
鳥、龍、狼がいます。鍍金されていると、かなりゴージャスですね。
漢代に流行した陰陽五行説や神仙思想に基づいた様々な神仙や霊獣が半肉彫りで表現されている。日本では、主に古墳時代前半の古墳から出土する例が知られている。
金粒珠玉象嵌宝相華紋六稜鏡 8世紀 唐時代 8.8cm
宝飾が綺麗です。小さいので、女性用なのでしょうか?
金銀平脱童子騎獣紋八花鏡 8世紀 唐時代 30.5cm
顔がグリフィンで、体が犬?
金銀平脱唐子唐草紋八花鏡 8世紀 唐時代 29.7cm
唐子が可愛らしい。唐草模様は、ササン朝ペルシアの影響と思います。
金銀平脱禽鳥草花紋六花鏡 8世紀 唐時代 25.1cm
螺鈿双鸚鵡紋八花鏡 8世紀 唐時代 16.5cm
螺(ら)とは巻き貝の総称で、鈿(でん)とは何かに埋め込んで装飾することを意味する。螺鈿は、ヤコウガイなどの貝殻を美しい虹色の光沢層がでるまで磨き、紋様の形に切り、暗褐色の樹脂に埋め込んで仕上げる装飾技法をいう。貝以外に琥珀やトルコ石、ラピスラズリの細片で飾られることが多い。夜光貝は南洋産、宝石はミャンマーやアフガニスタン産と考えられており、広範囲にわたる交易が行われていたことを示している。
大きさは小ぶりですね。これらの鏡は盗掘された宝物の一部なのでしょうか?正倉院の同様の螺鈿細工を作った人々と同じ職人さんなのでしょうか。
正倉院の螺鈿鸚鵡、螺鈿紫檀阮咸。4弦琵琶です。聖武天皇が弾かれたらしいです。
何cmなのかは、探しましたがわかりませんでした。直径35cmはあるのではないでしょうか。