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正倉院 螺鈿細鏡 

正倉院、慶州、西安と比較しますと、正倉院の保存の良さと豪華さが奇跡的です。 

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正倉院の琵琶や八角形の宝箱、琴、家具に美しい夜光貝ラピスラズリトルコ石象眼螺鈿の工芸品がありますが、以下に制作技術者の北村氏の素晴らしいレポートを見つけました。詳細とあまり公開されていない拡大写真が有難いです。あちこちに鳥の象嵌が隠されています。

似ていますが、周りがお花のようなカットになった螺鈿鏡と、丸のものがあり、4枚もあるようです。今まで2枚だと思っていましたが、北村氏のレポートで初めて4枚だとわかりました。このように完璧な美しさで保存されているのが素晴らしいです。鮮やかな赤い花びらの内側には、琥珀が貼ってあるのだそうです。

正倉院御物は、専門家、人間国宝に依頼して、複製品を作らせているようですね。

どなたの所持品だったのでしょうか?聖徳太子斉明天皇孝徳天皇とペーローズ3世のものだった可能性はあるかしら。なぜなら、ササン朝ペルシャ ホスロー二世の妻がいた聖徳太子、母がホスロー二世の斉明、孝徳天皇、ペーローズ3世は最後のササン朝ペルシャの王だから。

 

正倉院御物の螺鈿技法に関する知見について」北村昭斎

https://shosoin.kunaicho.go.jp/api/bulletins/30/pdf/0000000075 

https://shosoin.kunaicho.go.jp/api/bulletins/30/pdf/0000000075

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狛犬にも似た獅子 怒ってます?

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 連珠文が二重に、入っています。

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以上の螺鈿鏡と大層似ていますが、内側の円が連珠文ではない細長い線タイプのが、聖武天皇愛用の品だったとか。

螺鈿八角

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こちらも似ていますが、慶州の古墳で出土したもの。拡大して見ると、左右に獅子の足らしきものがあることに初めて気がつきました。鳥のような形ですが、足には爪があります。二匹の大きな動物がいるようです。

日本の方が数も多いですね。日本では古墳には埋めなかったのでしょうか。それとも、盗掘されてないのでしょうか。

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これは中国西安市で出土した花鳥文鏡です。

花鳥文鏡(かちょうもんきょう)青銅製・螺鈿 唐時代・開元24年(736)径24.8cm
陝西省西安市西安理工大学二校区李倕墓出土 陝西省考古研究院蔵

 

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更に、中国の螺鈿鏡が3枚ありました。これは中央の花の部分は、赤であったようですね。2014年兵庫県の収集家千石唯司氏が、兵庫県に寄贈した302枚の鏡だそうです。

螺鈿宝相華紋八花鏡」は直径30.5センチ。背面は琥珀白い夜光貝で豪華に飾られている。難波センター長によると、正倉院宝物で聖武天皇(701~756年)の遺愛品「螺鈿背円鏡へいらでんはいのえんきょう」と装飾がよく似ており、8世紀の盛唐時代に作られたとみられる。

貼銀鍍金飛禽走獣唐草紋八稜鏡ちょうぎんときんひきんそうじゅうからくさもんはちりょうきょう」(長径15・8センチ)は背面に、中国の想像上の鳥・らんカモシカクジャクの姿を浮かび上がらせている。8世紀頃の製作と考えられる。

奈良文化財研究所の難波洋三・埋蔵文化財センター長が鑑定し、収集品は中国最古の王朝とされる(紀元前18~16世紀)から、12世紀に滅亡した北宋の時代までに製作されたものという。

螺鈿双鸚鵡紋八花鏡 径16.5cm  唐時代

螺(ら)とは巻き貝の総称で、鈿(でん)とは何かに埋め込んで装飾することを意味する。特に螺鈿は、ヤコウガイなどの貝殻を美しい虹色の光沢層がでるまで磨き、紋様の形に切り、暗褐色の樹脂に埋め込んで仕上げる装飾技法をいう。貝以外に琥珀(こはく)やトルコ石ラピスラズリの細片で飾られることが多い。ヤコウガイは南洋産、宝石はミャンマーアフガニスタン産と考えられており、広範囲にわたる交易が行われていたことを示している。正倉院には、二羽一対のオウムが表された螺鈿の楽器がある。 

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螺鈿瑞花紋八花鏡  径30.5cm 唐時代 

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螺鈿瑞花紋六花鏡  径10.6cm 唐時代

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兵庫県立考古博物館加西分館に、千石コレクションとしてデータベースで見られます。

www.hyogo-koukohaku.jp