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「謎の古代巨大氏族 紀氏」

 

姫、紀、貴、木、Ki氏は藤原氏の影に隠れてしまったけれど、天皇家の血脈にあり、紀氏としても現代まで繋がっているし、他の苗字でも残っている。

 

p32 紀氏は元来、中国の古代国家 周(紀元前1100-256)と、周の滅亡後分裂した国の多くを建てた姫氏の血を引く一族だろう。朝鮮南部の伽耶を経由して日本に渡来。

九州中央の佐賀県基山町付近や、熊本の菊池川流域を拠点に根を張り、西日本全域に勢力を広げた。
南川内に進出したあと、紀州に紀の王国を作った。大王を称して朝鮮で暴れまわったのは、故地の支配権を取ろうとした企てで、大和朝廷の指揮下に入ったのではなく、独自の行動だ、という。

 

p34 平安時代に「倭漢惣歴帝譜図」という本があった。
中国の魯、呉、漢や、高句麗の各王家の出身であることを証明する系図を持った家を紹介していたらしい。
「日本後記」によると、平城天皇は大同四年(809年)、詔勅を出してこの本を禁書扱いし、提出しない者は厳罰に処する」としている。

 

p55から市民の古代研究会員が発掘した九州王朝の年号の表があります。神宮、古刹に残るものです。正史から消されてしまった、大王たちの年号。

年号として、善記、正和、教到、僧聞、明要、貴楽、法清、蔵和、師安、知僧、金光、etc., 5年前後で変わっています。

仁王(滋賀県大津市 園城寺伝記)
聖徳(奈良県吉野山 金峰山寺古年皇代記)
白雉(山口県阿武郡須佐 松崎八幡宮
白鳳(愛媛県越智郡大三島町 伊予三嶋縁起)
白鳳(福岡県宗像郡 宗像八幡社縁起)
大化(大分県下毛郡本耶馬渓町 羅漢寺由来ほか)
法興(愛媛県松山市道後温泉 伊予國風土記逸文法隆寺 釈迦三尊像光背銘、長光寺縁起ほか)

 

p147 井辺(いんべ)八幡山古墳のインベが気になりました。
忌部氏と関係があるのかも?